2004/7/1

ナンバーファイブ 6巻/松本大洋小学館
『何がどうなった』という事は明快にえがかれていても、『それが何なのか』という事は茫洋としている作品。常々「でも実はそのどちら共が、この物語の中ではあまり意味を持たないないのではないかなぁ…」と何となく思っていたのですが、今巻はその色合いが特に濃く出ている気がします。
ただ、目から入って心に広がる形容しがたい感覚(というか、自分の少ない語彙で形にはめようとすると、その感覚そのものが壊れてしまいそうなので、それをしたくない)。見たままが全てで、それだけが、ただ、心地良い。そんな世界。
そいや今巻はユーリ(ナンバー吾)が全く出てこなかったなぁと。彼の再登場を待ちながら、次巻にも期待。
スケバン刑事 if/和田慎二メディアファクトリー
著者氏の代表作でもある『スケバン刑事』のアナザーストーリー。なので、『スケバン刑事』を読んでいない人には推奨しづらく、読んでいる人に対しては説明不要な1作であろうかと(^^;;)
往年のファンとしては、「あの2人が、こ…こんな萌えな事に!」「あのキャラがこんな登場の仕方を!」といった点で大喜びだったりします。設定や状況が変わっても、そのキャラクター性がオリジナルのままであるのがまた嬉しく。著者氏だけでなく、作品の愛読者であった自分も、もう一度サキや麗巳に逢えて嬉しかったのです(T▽T)<感涙
あ〜、オリジナルを読み返したくなってきた!しかし押入のどこにあるかが(以下略)
オリジナルの『スケバン刑事』は、最初の発行元である白泉社では再版未定(絶版)扱いですが、メディアファクトリーから完全版が刊行されるので、未読のマンガスキーな方にはお奨めしたいです。今となっては多少古い物語かもしれませんが、面白さは色あせない傑作中の傑作だと思いますので、是非。8/23に1巻が刊行ですよ。
…しかし完全版って…白泉社版の文庫が発掘困難な状況である所にそんなモノ出されたら、思わず買っちゃいそうではないですか(T▽T)<でも同じ作品を2冊買うのもなぁ…でもでも描き下ろしメイキングが付くんだよなぁ…ううう〜ん………(激しく葛藤中)