2004/7/3

DEATH NOTE 2巻/原作:大場つぐみ・漫画:小畑健小学館
ついにLが、『竜崎』という名で実体と素顔を晒して登場。しかしジャンプの企画で澤井啓夫ボーボボ著者氏)が描いた天の助なLを見て以来、Lの顔が脳内で勝手にLの助に変換されてしまい…真面目そうなシーンでも素で笑えてしまう罠が発動するのですよな(^^;;)
キャラクター同士の位置関係と、ソレによって各々が得た(あるいは持つ)情報、それらをタイミングを計り時間差で開示する事によって常に緊張感を維持しつつ、物語を俯瞰する『神の視点』を持つ読者までもを手玉に取るストーリーテリングの冴えは、相変わらずどころかどんどんと洗練されているよなぁと。
そういえば雑誌で読んだ時に、「連邦捜査官は12人しかいないのに、何故月は50人分もの(余剰過ぎる)記入用紙を用意したのだろう?」と疑問に思って暫く考えていたのですが、それが「読者は捜査官の人数を知っているが、物語中の月の立場ではそれを知り得ない(知らない)からだ」という事に気付いて、物語構築の緻密さにも驚いたっけなぁと思い出したり<まぁコレは単に自分が迂闊なせいもありますが(^^;;)
そりゃそうと、南空さんはタダじゃ死んでいない(ヘタするとそもそも死んでいない)よなぁと?まぁどちらにせよ彼女に切り札があるとしても、ソレが物語上で使われるのはまだもう少し後になるだろうなとは思いますが。あと、『HOW TO USE IT』に書かれていた『同一人物の顔を思い浮かべ、四度名前を書き間違えると、その人間に対してデスノートは効かなくなる』という、まだ作中では明言されていない(…いなかったよなぁコレ?)条件が、今後物語に関係してくるのかどうかがちょっと気になります。う〜ん楽しみ。
ところでカバー。前巻は黒色で月の絵、今巻は白色で竜崎の絵だったのですが、今後もこのパターンで交互に行くんですかね?色々と気になる作品ですよ(笑)