2004/8/19

カッパの飼い方 3巻/石川優吾集英社
今巻も個性派な新カッパ&飼い主が登場。坂本さんによるかぁたんとキューちゃんの個体差観察などのイベントや、おなじみ歴史編やHOW TOもあり見所満載でした。ただ無心に生きるカッパ達とソレを取り巻く人間達の一喜一憂には、笑わせられたりしんみりさせられたり。実に味わい深い作品であります。
公式サイトはこちら。10/4からアニマックスでアニメ放映開始だそうですが、地上波オンリーの我が家では見られないので、ビデオが出たら借りてみようかと。でもやはりこの作品は円谷で実写化して頂きたかったですね。見たかったなぁ、リアルヘラクレス(笑)
天上天下 12巻/大暮維人集英社
とにかく雅孝と俵先輩の格好良さ全開の巻でした。エクソシスト俵最高!(や、自分は俵先輩と五十鈴がひいきなモノで)。亜夜は凛々しいし、正気を取り戻した円もかわいい(朝ご飯シーンが非常に萌え!)し、五十鈴ちゃんも美味しいネタで(笑)
…え〜…誰でしたっけ、主人公は?(^^;;)
しかし実際の所、宗一郎がいない時の展開の方が面白いよなぁとか…いや、宗一郎がいない事が面白さに直結しているワケではない…とは思うのですが(^^;;)
いくえみ綾 THE BEST 2/いくえみ綾集英社
「全部」なんて言わないから。伸ばす手が届けばいい。温もりが伝わればいい。ほんの少しでも、君に。
平穏からは少しはみ出た、それでも過ぎる日常という舞台の中で、届かない思いや叶わない願いをえがいているのに、著者氏の話はどうしてこんなに暖かくて優しいのだろうかなぁと考えるのですが、いつも明確な答えは出ません。鼻の奥がツーンとなるあの感じ…でもその理由は、このまま分からないままでも構わないとも思うのです。少しもリアルではない筈の物語に感じられる確かな手応え。それをただ感じられるという不思議さと心地よさ。その充足感だけで十分満足できる力を持つ作品の数々です。