2004/10/20

蒼のサンクトゥス 1巻/やまむらはじめ集英社
新世紀初頭、宇宙から飛来したものは星の3か所に降り立ち、その地を自らの居住に適すると思われる環境へと変換した。大地であって大地ではなく、海であって海でないものと変貌を遂げたその巨大空間を、人はと呼んだ。その未知なるベールで覆われた空間に、稀少鉱物を求めて進入する『採掘屋』たち…パイロットである主人公の治基はそこに何を求め、何を見るのか?
著者氏の長編新作はSF海洋ロマン。世界観やキャラ造形に既存のやまむら作品の特徴を濃厚に詰め込みつつも、過去にない程エンタテインメント精神溢れるアプローチでもって、非常に軽快な滑り出しです。面白い!燃える!でもって萌えもたっぷりだ!(笑)
唯一不満なのが、繊細さや屈折や盲信が破滅行動として噴出する『やまむら系素敵キ○ガイメガネキャラ』が、この作品には(今の所)いない事で。慎也はルックスはソレ系なのに、メンタリティはごく真っ当そうだしなぁ…むぅ。
キャラ的には、現在のイチオシは日奈ちゃんで。日奈ちゃんだけでなく、レリクト系のキャラには(その背景を含めて)かなり心惹かれますよ。
今後の展開が猛烈に楽しみです。やまむら作品未体験の方にも積極的に推奨したい1作です。
破壊魔定光 10巻/中平正彦/集英社
割合と長く引っ張っていた狗隠との因縁や戦闘がついに決着。そして舞台は新たなステージへ。掲載誌を毎月読んでいるのですが、この作品はやはりコミックスで一気読みすると断然に面白いです…というか、頭が悪いので月刊ペースでコマ切れに読んでいると展開や設定を忘却してしまうのですよな(^^;;)
今巻の見所は、前半はやはりコオネ(どうか、どうか幸せでいてくれ〜!(T▽T))で、後半は神代の一挙手一投足。定光に顎を掴まれた時や宇宙空間での「治せるといいな」のくだりとか…かわいいなぁもお! あと、綴じ込みポスター。表は萌え(ね、猫耳体操服!?)で、裏を見たら爆笑でした。アレはカッコいいようなそうでないような…だがその微妙さがイイ!(笑)
燃える新舞台(&舞台設定)で、これまた以降の展開が待ち遠しく。割とキリの良い所まで展開しているので、今後に備えて今のうちに1巻から再読しておこうかと思います。
てるてる×少年 9巻/高尾滋/白泉社
すったもんだ(<とか書くと身も蓋もないな)あった才蔵としの姫も、何とか丸く収まって一安心。御城家の謎がどうとか過去が何だとかではなく、ぶっちゃけこのマンガはしの姫が可愛ければ後はどうでもよくなってきました(^^;;) いや、萌えは大事!大事ですよ!
しかし晴美ちゃんは本当にいい娘さんだなぁ…ホロリ(T▽T) そして何度見てもユーリはデザイン勝ちでズルいと思います<ズルって何が?(^^;;)。今ひとつキャラが弱いのが残念ですが。