2004/10/25

拝み屋横町顛末記 3巻/宮本福助/一賽社
陰陽師に神主に坊主など、怪しげな住人ばかりが住まう『拝み屋横町』。そこに集う風変わりかつとてもはた迷惑な、だが愛すべき人々が繰り広げる愉快過ぎる珍騒動の数々をえがいた爆笑作。
今巻はそんなオモロワールドのアイドル(笑)『三爺』がついに表紙に!イカスぜ三爺!流石は主役の貫禄!<え?<いや、私的にこの作品の主人公はあくまで三爺で!
我が道を好き放題に歩みつつも、ちょっぴり寂しんぼさんでかなりお茶目な(でも半径1㎞内には近寄って欲しくない<面倒そうだから)な三爺の活躍と、その(自業自得にも程がある故に)笑える被虐模様は、今巻も冴え渡っております。爺様方のご活躍を拝見していると、遠からぬ未来に訪れるであろう老後が何やら明るいものに思えて仕方がありません<いや、アレを基準にした想定は危ないから…
それにしても今巻の『大技炸裂』には本気で吹きましたわ。おかげで電車内で素敵な不審人物になってしまいましたよ(死)<でもアリャ『笑わない子』どころか誰でも吹きますよ(^^;;)
超ニブチン正太郎君と吉永さんによる笑いと萌えのラブ米具合も面白かったです。
そんな爺から萌えまでを幅広くフォローするオステキ作品を、是非皆様にお勧めしたい所存です。
悪神狩り 2巻/沢田翔/一賽社
『天使』は『輝き』を持つ選ばれた人間を見出して『自らの神』とし、選ばれた人は『神』となる権利を得る。権利を得た人は天使を従え、より強い『力』を求めて他の天使や神と闘う。
そんな約束事の中にありながらも、自らの神は持たずに他の天使やその神を狩り、ただひたすらに己の強さのみを求める天使、刹那。彼が出会ったのは、自らの神となる人を見出しながらも、その人の側で人として寄り添い護る事を選んだ天使、那由他。2人の出会いは互いの心を動かし、互いを取り巻く世界をも変えていく。
…とかいう話になるのだろうか?<アバウトだな(^^;;)
割合とベタな設定ではあるものの、クサ味を消す著者氏の絵柄によってイヤ味なく面白げに展開している話だと思います。が、バトルがヒネリなく薄味である為に、面白味が半減している気もしてもったいないなぁとも感じます。
でもまだ設定の種を巻き終わっていない感もあるので、今後の展開に期待したいと思いますよ。巻末に素敵メガネなキャラもでてきましたしね(笑)