2004/11/12

ドリムゴード 3巻/中西達郎マッグガーデン
『黄金の夜(ドリムゴード)』。それは形も姿も知られず、その存在すらも定かではない、究極の財宝たる秘宝。ドリムゴートを求めて集った人々が興した巨大都市で、秘宝を求める様々な者達は、己が望みのために闘争を繰り広げる。
トリッキーな戦術と、いまだ明らかにされぬその実力とですり抜けるように闘争を勝ち残ってきた主人公クラロットが敗北退場した前巻に続く展開の今巻。視点は彼のパートナーであるカタナ、そして秘宝の鍵を握る機械少女へと移り、謎のいくつかを明らかにしながらも更なる謎を生み出してゆきます。
設定マニア狂喜の世界観やキャラ造形には、更なる磨きがかかってきておりますなぁ。達者な画力の割にはそこだけ微妙だったキャラクター絵の方も、徐々に安定してきましたし。コレで後は表情表現のバリエーションが増えて、それを上手くキャラクターに乗せられるようになれば…この作品(著者氏)はこの先まだ化けると思いますよ?
…とか何とか、「お前何様?」的な物言いでアレですが、ファンとして今後のあらゆる成り行きを楽しみにしております。
きみはペット 11巻/小川 彌生/講談社
スミレちゃんが現状で右往左往している間にも、周囲の状況は転変して、モモはどんどん成長していき…社会的には『デキる女』なのに内面は意外にヘタレで少女なスミレちゃんのキャラが愛らしくはあるものの、基本的には1巻時からいまだ『少女(おんなのこ)』のままでいる彼女の姿には、不安と焦燥も感じてしまいます。
しかし福島さんの(創作的に)計算された性格付けやポジションは何度見ても上手いよなぁと。一時退場の展開ですが、彼女にはまだまだ活躍して頂きたいものです。
少年ジャンプ GAG Special 2005
澤井氏のドラゴンボールが読みたかったので(デスノとのコラボのようなはっちゃけを期待して)購入したのですが…何かフツーに上手いですよ澤井センセー!オチは笑ったけれど!でもデスノコラボの時程の破壊力はなかったのがちと残念。それにしても天の助は最近特に色々とおいしいキャラだなぁ(笑)
銀魂のプレミアムカバーは、銀魂を買っていないので役には立たないのですが、あのカバー裏に書かれていたあらすじの通りのマンガは読んでみたいなと思いました。ケツアゴ新八はアメリカ市場でもヒーローとして通用しそうです<ある種の偏見
週ジャンレギュラー陣による超大喜利4コマは、アイシールドの「日課メニューに(以下略)」と、デスノとブリーチがオモロかったです。やはりブリーチは、この手のなんちゃって小ネタが(ぶっちゃけ本編より)断然に面白いよなぁと<いや、私見なのでファンの方はご容赦を(^^;;)
他では『オレたちのバカ殿』と『一九ポンチ咄』と『大石浩二って(以下略)』がフツーに面白かったです。あとは『ネコタ!』はギャグというよりちょっとノスタルジックでいい話だったなとか。『多摩川キングダム』は、読んでいたら『余の名はズシオ』を読み返したくなったなとか。まぁそんな。ともあれ値段分は楽しめた増刊でした。