2004/11/25

足洗邸の住人たち。 4巻/みなぎ徳一/ワニブックス
足洗邸最強キャラの義鷹不在の状況で、実質的なストーリーテラーの福太郎が(生命的なものよりも存在意義的に)絶体絶命な負傷をした展開の前巻から続く今巻は、足洗邸の謎と秘密が明かされる大バトルが勃発。事実(リアルバトル)は小説(福太郎の妄想)より奇なり。
一進一退攻防紙一重のバトル模様には燃えましたよ…つ〜か大活躍のお仙ちゃん!…をも遙かに越えたこまちゃん!否、『スパコ』の顕現と、そのビジュアルに爆萌え!ななな何じゃアリャ!こんなに激しく胸躍る猫耳キャラがかつて存在したか!? 否…否!ぎ〜や〜〜〜!!!<発狂気味
前巻から続く過去最大イベント『vs國土神(ダイダラ)』の行く末から目が離せませんよ。で、不在の義鷹は『大復活祭』にて『vsダイダラ(骨)』戦に臨んでいる、とかいうそんなマルチタスクというかクロスオーバー。む〜、もっかいその辺も念頭に入れて既刊を読み返すか。
伏線と設定が膨大な(ソレを上手く使いこなしている)作品は面白いのですが、常に既存設定を記憶しておかねば面白味が半減してしまうのが難だよなと(^^;;)
いろは草子/みなぎ徳一/ワニブックス
著者氏の初期作の復刊。足洗邸の物語やキャラにも通じる雛形たる設定&キャラクターも登場。作画はともかく、様式や手法や世界観は現在に通じるモノがあるなぁと。著者氏の作風が好きなファンとして、足洗邸の世界観を踏襲しつつも異なる物語はかなり楽しめました。
この辺も基礎に置き、含めて、改めて著者氏の作品を再読してみたい所です。
豪放ライラック 2巻/桑田乃梨子ワニブックス
1巻に続き、やはり天然発酵(末期)の思考経路と価値観を傍若無人に振りかざす主人公りらの暴走には、笑える部分もあるモノの、基本的には常に気が遠くなります。彼女の奇行を見るにつけ、世の『妹萌え』属性の兄の(妹ラブが行き過ぎた結果の甘やかしによる失敗という)功罪に対して遠い目にならざるを得ません。そして彼女の奇行に最も右往左往させられている家庭部長(副寮長)の苦悩には、激しく共感してしまいます。『前向き』という主義主張も、純粋さも、その方向性によっては評価がいちじるしく上下変動せざるを得ないよなぁとか。
桑田作品は昔からのファンなのですが、正直この作品は『面白さ4:痛さ6』で、読むのが少々辛くなってきました。心が狭いからなぁ自分(^^;;)