2004/12/22

ふたつのスピカ 7巻/柳沼行メディアファクトリー
宇宙を目指して学ぶアスミたち5人の仲間の、つかの間の休日である夏の日々。仲間に少しずつ心を許しながらも、依然としてかたくなな一線を譲らなかったマリカ。壁を作る彼女の心とその理由…彼女自身の秘密がついに明かされる。
アスミのカリスマめいた親和力というのも魅力的なのですが、少々感情的なケイちゃんの真摯さが、一見相反する性格のマリカの心を少しずつ動かす様にはジ〜ンとさせられましたよ。この仲間たちが皆で同じ空を見上げながら、ずっと一緒に歩いて行けたらなぁと願わずにはおられません。みんな、がんばれ。
以前BSで放映されたアニメ版も、来年2/3からはNHK教育の24:25(現在のプラネテスの放映枠?)で放映されるようで、今から見るのが楽しみです。でもアスミのキャラ作画がちょいと微妙なのですよな。原作のちっささが好きなので(^^;;)
でもってamazonスケバン刑事5巻の画像が大変な事に(更新時現在/そのうち訂正される?)…宇宙飛行士からスケバン刑事に転身するのですか、アスミちゃんは?(笑)
陽だまりのピニュ 1巻/こがわみさきスクウェア・エニックス
異国の王女様が、単身憧れの日本にやってきた! おおらかで真っ直ぐな王女様のほんわり学生生活と、彼女に係わるごく普通の、でもとびっきり魅力的な人達のあどけない日常を綴る、1話完結スタイルの連作集。
いやも〜ピニュが可愛いの何の! いつも陽だまりにいるような…というか、彼女自身が日だまりであるようなその存在感と、そんな彼女に係わる人達の心優しさや清らかさを見ていると、ほんのりと心が暖まります。
とにかく可愛い存在を愛でて和みたいという方には激推奨。スカートひらりで髪の毛ふわりですよ!(意味不明)
魔法使いの娘 2巻/那州雪絵新書館
義理のパパは日本一の陰陽師…だけれど生活IQが地を這う低さで、その面倒をみるのに四苦八苦するのが苦労人な主人公の初音ちゃん。これはそんな彼女の奮闘を生暖かい目でめでる作品です<その説明はどうなのよ?(^^;;)
一般平凡的な生活を望む彼女の願いとは裏腹に、彼女の潜在力を見込んだダメパパの仕掛けや、ダメパパがらみの事件(及び人間関係)に巻き込まれてどんどんと『フツー』からは遠ざかっていく初音ちゃんです。
彼女が『尋常ではない父を持ち、非凡な能力を持ち、だが当人はごく一般的な日常感覚をもって平穏を希求する少女』であるために、この物語は常に彼女の『巻き込まれパターンによる活躍』という非常に受け身な展開で、決して分かり易くノリノリのアクションバトルにはならぬものの、逆にその『地に足の着いた彼女』の視点を基準とする事で、読み手の共感を得る事に成功しているように思われます。
…って、まとまらないなぁ(^^;;) ともあれ新たなキャラが増えたり謎の因縁イベント(またしてもダメパパがらみ)も見えてきて、まだまだ面白くなりそうな展開なのが嬉しいです。そいや初音ちゃんはダメパパとは血が繋がっていないんだよなぁ…今の所はラブっぽい展開には微塵もなりそうにないですが、今後はどうなるかなとちょっと期待も?



■今日購入した残り3冊の感想は後日。今日はコミック6冊+コミケカタログを持ち帰ってきたので、荷物が非常に重かったです(^^;;)