2005/1/19

ニードレス 2巻/今井神集英社
ノリと勢いを糧にした過剰描写で繰り広げられる、近未来閉鎖都市に於けるなんちゃって超人達によるデタラメバトルなお笑いマンガ<すみません、褒めてますコレ(^^;;)
ぶっちゃけ戦術や戦略と呼べる程の策もない、『ご都合とノリ至上』なイニシエの『必殺技を叫んで相手をぶちのめす系』で、ベタなギャグと表現を駆使して取り回されるマンガなのですが、逆にソレがこの著者氏のシャレた画風と非常にマッチしていて、展開の速さ(まぁ実際は、大筋は何ら進展していないモノの)と相まって、非常にノリノリで楽しめる作品ですよ。このベタさがむしろオモロ気持ちいい!<…と読み手に感じさせる著者氏のアレンジ力やセンスに惚れます。大好きです。
後は著者氏のサービス精神が萌え&燃えで! 容赦のない少女バトルがたまらね〜ですよ。でも、どんなに激しいバトルでも、大事な場所は見えそうで見えない(笑) だが、ソレがまたいい!<馬鹿
二枚目半な神父のアホ&活躍っぷりの見せ方もステキで笑えます。
ところで、企画ページ『「工事園」データバンク』の1&2で、左上のディスクのイラストがベタになっているのは編集のミスだよな〜?<こんな目立つ所を青焼きチェックで漏らすとは…(^^;;)
KING MARKER 2巻/喜多尚江白泉社
完結。ここしばらくの『2巻完結』だった著者氏の既存作は、『複数の設定を消化する余地無く(恐らくはアンケート結果により)終わってしまった作品』であったように思うのですが、対してこの作品は『ワンアイデアに依り過ぎ、他にある要素を膨らまし損ねた』感が否めないなぁと<例えば今巻登場した主人公を気にするメガネ少年は、1巻目で早々に登場して人間関係に緊迫感を、状況に危機感をもたらすべきキャラとして活躍するべきだったのではなかろうかと思ったり。
アンケート云々ではなく当初からコミックス2冊分と想定されていたならば、なおのこと構成を練らねばならなかったのではないかとも…キャラクターや設定は(定番の喜多系ではあるものの)悪くなかっただけに、もったいないなぁと思いました。
やはり今の著者氏には連載作ではなく、1話完結の連作の方が合っているのかなぁとか…う〜む?