2005/3/16

KEY JACK 5巻/潮見知佳秋田書店
莫大な報酬と引き替えに、どんな鍵でも開けてしまう男・御厨。絶大な透視能力を持つ強欲美人シスター・リン。オカマの凄腕情報屋の神林。(神林はともかく)原理の明確でない能力を振るう奔放なキャラクター達が携わるのは欲に汚れ、だが情に満ちた、彼らの持つ力の大きさの割には存外日常的な依頼の数々…4ヶ月に1度刊行の雑誌に掲載されているために、コミックスが出るまでに時間がかかるのが難な作品ですよ(T▽T)
何よりもキャラクターの魅力をえがく事を第一義に掲げて、細かい説明や設定を省いた『魅せる』物語には少々の食い足りなさを感じるモノの、その『美味しい所取り』の潔い展開の爽快感は、相変わらず読んでいて気持ちが良いなと。
つ〜か、今巻もリンの麗しさと漢(おとこ)っぷり溢れる(いや、女性ですが…)颯爽たる言動に激しく萌え。凛々しいな〜も〜!あと唇の工口色っぽさがたまりませんな。
そりゃそうと…いかにも色男な主人公と、ソレに秋波を送るオカマや、曰くありげな幼なじみとの親密そうな(?)エピソードを描いていても、少しもソレっぽい雰囲気を感じないのは良いものだかそうでないのか…腐女子の皆様はこの辺をどう見ておられるものかが気になったり。あの、色気はあっても基本的に清潔感が溢れる絵柄や作風の産物(あるいは功罪)という事なのかなぁ?