2005/3/17

School Rumble 8巻/小林尽講談社
『俺が大好きなのは、他の男を大好きな女の子』。どんなに他の可愛い女の子とフラグが立ちまくっても、一番好きな子とはちっとも上手くいかない…相変わらず泣かせてくれるぜ播磨ぁぁぁ!!! 99話のオチではマジで胸が熱くなっちまいましたヨ!
…しかし後に続く、最近微妙に影が薄かった天満に対するテコ入れ的な話(と、ソレに伴う天満と烏丸のいい雰囲気なエピソード)を見て更に涙が…天満ちゃんは遠いよなぁ、播磨よ(T▽T)
が、今巻の見所はやはり、カバー折り返しのカラーにも登場なメガネっ娘の結城さんだろうと! サバゲー編(改めてコミックスで読むとやっぱり長いな…)での活躍に加え、あの短編外伝…名作ですよあの話は。結城さんは大人で、そして素敵な女の子だ! おまけにそんな結城さんのおかげで花井までが3割増しで良いキャラに見えるのもグッジョブ。
スクランはメインやサブだけでなく、脇キャラのキラリと光る描写やエピソードもちゃんと描いてくれるのが嬉しく美味しい作品ですよな。田中君と永山さん(吊り橋効果な2人)も、後日幸せになれるといいですね。
チキンパーティー 2巻/金田一蓮十郎秋田書店
どう見ても変な鳥の着ぐるみ姿な謎の生物「トリ」と、一人暮らしの女子中学生・鞠央との、シニカルに彩られた共同生活。天真爛漫にも程がある無節操な無邪気さで『善意』を振りまき、辻説法的な悩み相談室の回答者になっている「トリ」の姿を…そしてその側で苦悩する鞠央の姿を見るにつけ、「ああ、善意って素晴らしい…だから自分の側(被害が及ぶ範囲)ではなく、遠くで星のように輝いていて欲しい!」と思ったり。いや、善意というのは「よかれと思って」という言葉が示すように、基本的にソレを行使しようとする者の(嫌な言い方をすれば独善的な)価値観を基準に発動するモノなので、その肝心な『価値観』が隔たりすぎているとただの『ありがた迷惑』になっちゃうからなぁ…(^^;;)
しかし何だかんだで「トリ」に相談した人達が、ヤツの口にする『無根拠なきれい事』によって(それなりに)救済されている辺りに、一抹の安堵も感じたり。ソレは多分、「たとえ『善意』が望んだ形で相手(や自分)の中に結実しなかったとしても、そこに込められた『好意』だけは通じる(感じ取れる)ものであって欲しいねぇ」…とか願う部分も、自分の中にあるからなのだろうなぁと。