2005/3/25

ストレンジ・プラス 4巻/美川べるの/一賽社
相変わらずの高速高密度なハイテンションギャグで爆笑。準レギュラーキャラも大活躍な31話は、シリーズ読者には嬉しい企画だったなと。34話の立体人生ゲームネタは、ボーボボのvsハレクラニ戦のすごろくを思い出したり。
正直「あんましシリアスな流れになってもオモロくないな」と思うので、再登場の殺し屋の人があのバカさという展開には「ソレだ!」と拳を握ったり。しかしシリアス展開を外すと、彼らが『探偵事務所員である』という基礎設定があってなきモノになるなと…まぁ、別にソレがなくとも笑えるので何ら問題はないのですが(笑)
そいや以前、「このマンガの読者に、兄弟愛などのハンパな女性向け(?)ネタを喜んでいる層はおられるのだろうか?」などと描いていたのですが…巻末のイラストコーナーを見ると、実は結構そういう客層にも支持されていそうだなと。そうか〜…(自分の浅慮さを省みつつも、しみじみと感じ入りながらフェードアウト)



鉄壱智 1巻/なるしまゆり/一賽社
人がまだ『土地に住まう神』の力を信じていた、古き時代の日本に似た国。山の神である夜長彦から「神域の外に出る事はならぬ」とされた小さき神である鉄壱智。大いなる秘密をその身に宿し、兵に追われながらも都から逃れて『完全に神を殺める方法』を求める男、河シャ。そして『神』を滅ぼしその力を我がものとせんとする、正体の知れぬ呪力と桜色の髪を持ち、己が身を『天神返り』と称する不思議な少年、朔ら彦。彼らが出逢う時、物語は幕を開ける。
…って、アレ?まだ微妙に幕が開ききっていないような気も?(^^;;) 著者氏自身もカバー裏に書かれていたように、まだまだスロースタートの感がいなめぬながらも、しかし先行きへの期待も十二分に抱かせる展開です。「あ〜…そいや『プラネット・ラダー』もそうだったが、著者氏の長編作品はこんな風なスロースターターっぷりだったよな」と思い出したり。でも、「なるしま作品は、時間をかければかけたぶんだけ、より面白い展開を見せてくれる」と信じられるので、今後の展開にも何ら不安は感じません。まぁ、おとなしく次巻のリリースを待つ事にします。
ソリャそうと、今の所の私的イチオシ萌えは断然に千花夏お姐様ですな! けだるい大人の女の雰囲気をまとい、結い上げた黒髪と豊かな胸にメガネのオプション付き! どこかおっとりとした花魁口調なのに切れ者っぽい素振りもまた素敵なのですよ。
あ〜、色々な意味で続きが楽しみな作品だなぁ。