2005/3/28

LAWMANS／伊藤明弘／白泉社
西部劇、刑事物、そして任侠…シンプルな王道美学に貫かれた骨太の物語のパターンを駆使しつつ、そこに織り込まれた小粋なユーモア感覚。そして何よりも、鮮やかかつ華麗なるアクションの数々。大蔵省特殊査察部執行官・入江省三、見参！
95年に刊行された旧版に若干の描き下ろしを加えた新版が刊行。「持ってるけど（例によって押し入れの膨大な蔵書の中にあり）取り出せないし…読み直したいから買うか」と軽い気持ちで購入したのですが…いやも〜、ジオブリ＆入江ファンだったら、あの巻末の描き下ろし7Pの為に600円を払う価値は二十分にあろうかと！　そうか〜、『LOWMAN』は『大蔵省配属』で、『ジオブリ』は『厚生省配属』だったワケですな〜。でもって件の『ジオブリ』4巻36Pのあのコマを見て「あ、本当だ！」と爆笑。あの部署は昔からああいう部署だったのですな〜。ゴイス伏線！（笑）
コレ1冊できちんとまとまっているので、伊藤明弘氏のマンガを未体験な、アクション系（権謀術数付き）が大好きな方にも是非お奨めしたい1冊です。