2005/6/3

NARUTO -ナルト- 28 (ジャンプコミックス)NARUTO 26巻/岸本斉史集英社
サスケとの決別で終わった第1部から2年半が経過したのち…という設定の第2部が開始。えがかれなかった2年半でのナルトとサクラの成長を顕著に見せるエピソードから入りつつ、物語はついに本格的に活動を始めた『暁』による、急転直下の侵攻展開へ。
随所で細かく表現されるナルトの成長っぷりにも燃えたのですが、サクラの猛烈な成長…というか『ツナデ化』が非常に萌えました。大地割りから「見い付けた!」のセリフのコンボには鷲深みにされましたよ。怪力ツッコミ系なのに、技の本質は繊細なコントロールを駆使する技巧派。加えて「いいけどすべてオゴリね!」といったナルトのあしらい具合まで、何もかもが…イイ!
そして砂の三兄弟。中心にいる我愛羅の力や技だけではない精神面での著しい成長(というよりはもはや『悟り』の域にすら感じますよアレは)と、それがもたらしたカンクロウやテマリとの関係性の変化(あるいは進化ないし深化)がよく分かるエピソードが良かったです。「ああ、彼らはやっと『兄弟』になれたのだなぁ」としみじみと感じられました。
しかもそれが『我愛羅が陥った絶体絶命の危機』という状況設定によって、より明確に描写されているというのがまた上手い物語運びだよなぁと感心。感情的な共感に加え、このおいしい構成には否応なく引き込まれてしまいますよ。
ソリャそうと、『不吉』なる曖昧な気配を察して即座にひび割れまくる、木の葉の里の湯飲み茶碗はすごいですよなぁ。アレは立派な特産物として、高値で売れる商品だと思います(笑)
あと、ナルトが新たに開発したという『新エロ忍術』が何なのかが大変に気になり…はっ!まさか「あの術は使うなよ…」と自来也に言われた術がソレなのか!?<違うだろソリャ



BLEACH 17 (ジャンプコミックス)BLEACH 17巻/久保帯人集英社
かつてその圧倒的な悚(おそ)れに頭(こうべ)を垂れて膝をつき、ゆえにその存在を己の『天』へと頂いた。だが今、自らが最も望むものを守るために、野良犬は遙か高みにある月へと牙をむく。
…とか、そんなステキ負け犬街道まっしぐらな恋次と、「いくら『権威の象徴』とか言われても、あの妙なモノを乗っけた変な髪型に当人は納得しているのだろうか?」という点が、ある意味で一番謎な白夜兄さまの対決。
いやも〜、この『自称・負け犬スキー』な己がぐうの音も出ない展開が繰り広げられておりますよ。しかもここで終わりでもないというのがまた…心の底から不憫だよなぁ恋次は(^^;;)
145話は、著者氏が『かわいそうなルキア(の萌え姿)』を描きたかっただけの話ではないのかと(偏った嗜好で)思ったり?<あの追いつめられた姿がこう…ビミョ〜な劣情をかき立てられるというか?<病気
そして例によって、一番面白いのはコミックス描き下ろしの幕間ネタだとかいう罠。正直、本編よりもこっちの続きの方が3倍以上気になります。「俺   !!??」の展開とセリフは読めていたのに、思わず爆笑してしまいましたよアレは(笑)
久々復活の巻末『ラジコン』のオチでも更に爆笑。やはり著者氏には、この手のバカネタをメインでやるような作品を描いて頂きたいものです。