2005/6/10

宵闇眩燈草紙 (6) Dengeki comics EX宵闇眩燈草子 6巻/八房龍之助メディアワークス
あまりにもいわくのあり過ぎる女(美津里)から受けた、怪しいにも程がある仕事により、ワケありナゾつきの銃を手にした虎蔵がアメリカに上陸。
1年ぶりに刊行された新刊は、『寄群編』(3・4巻)以来の長編エピソードですが、まぁ今回は虎蔵が主役の話なので、京太郎視点で鬱気味な展開だった『寄群編』よりは気楽に読めるのがいいなと<いや、アレはアレで味わい深かったのですが、例によって派手な殺戮と破壊の限りが尽くされているので、いっそ登場人物ほぼ全ての情動のタガが外れている今回のようなキャスティングの方が、こちらの半端な感傷を刺激されずに純粋に道具立てやアクションを楽しめるなぁとか。
あと、掲載誌(月刊誌)で細切れに読んでいると「え〜と…何でこんな事になってんだっけ?」と首をひねる長編話ですが、まとめて読むとやはり格段に面白いですな。
独壇場なアクション有り、因縁の対決有り、いやもうファンとしては「待ってました!」な虎蔵の大活躍っぷりには惚れまくるのですが、ある意味で虎蔵以上に切れている操ちゃんがいい味を出しておりますよ。2巻時には儚い少女を絵に描いたような(いや、絵なんですけれどもね)だった彼女が、もうすっかりと宵闇の典型的なキレ側キャラに(^^;;)
でもって房八はまた美味しい所取りでなぁ…相変わらず謎なおっさんは忍者とかなのだろうかと?房八メインの短編も読んでみたい所です。
まぁとにかく、今は一刻も早くこの続きを早く読みたいですよ<雑誌連載分も今巻収録分の所で止まっているので、早く続きを掲載して頂きたいなと切望。