2005/6/23

漢式 青春ばくはつ劇場 2巻/美川べるの講談社
『高校の漫研』というのは表の姿で、その実体は恋に悩む人々の「犬も食わない」ような悩み事やトラブルの解決をお助けする『恋愛雑用部』だった!
…うん、過去形だよね。助けてないもんね<ソレを言ったら1巻時から既にあまり助けていなかったような…。
う〜んとね、とりあえずね、どんなに時間がないからつっても通勤時間に電車内で読んだらダメ。必死に無表情を装って読んでいたのに、笑いを堪えきれずに「…っぐぅボハぁ!」とかいう変な声が漏れちゃうからね…(しかも無表情なままなので逆に不審)
とにかく『必ず殺すと書いて必殺』な爆死ポイントは、守護天使とマッスリンズでした。アレはマジ勘弁!アレを笑わずに耐えられる素敵ハードボイルドなダンディにはなれませんでしたよボク…(T▽T)



ラブやん(5) (アフタヌーンKC)ラブやん 5巻/田丸浩史講談社
ロリヲタプーな三重苦のカズフサも、気付けば28歳…って28ィィィィィ!!!? 『軽く』どころか結構な絶望感を覚えましたよ?(^^;;)
カズフサに愛を授けるべく(?)現れた愛の天使ラブやんも、いつの間にやら毒されきって、もはやギャルではなく立派なオヤジに…と今巻ではついに、そんなラブやんがカズフサと離れる事に。
「さよならドラえ…じゃなくてラブやん!」な際のカズフサの台詞には、ウッカリ自分も普通に感動しかかって、慌てて正気に返ったりしましたよ。あぶね〜(笑)
でもってモエチャンとラブやんの夢のコラボが実現!とりあえずモエチャンには、ラブやんよりも『げんしけん』の春日部さんを相談相手として紹介してあげたいです。
あと、ジャモジさんが素で格好良く見えてきました。母さん…ボクはもうダメです。

蟲師 (6) (アフタヌーンKC)蟲師 6巻/漆原友紀講談社
人とは違う理(ことわり)に生き、人の目には見えず、だが人の側に偏在する不透明な隣人、『蟲』。その存在によって日常に影が差した時に初めて…人はそこに彼らの曖昧な存在を感じ、ようやくその姿を垣間見る。
正体が知れても、それが呼び起こす現象を押しとどめる事はできない。だから人はそれを畏れ、それがもたらす『怪異』に備え、知恵を磨いて知識を蓄える。
リアルに考えるとかなり迷惑そうな『蟲』ですが、作中の人々の生活の向こうに見える彼らの生態…そのユーモラスでユニークな純粋な在り様には、やはり幾度となく心を惹かれてしまいます。日常の此岸と彼岸を繋ぐ狭間にいる、研究者であり、調停者であり、語り部である『蟲師』の活躍もまた然り。
今巻で特に印象深かったのは『夜を撫でる手』。
人が生きる事。人として生きる事。生き物として生きている事。そこに在る事。あるかないかすら定かでないものを幻視する事。
…とか、日常生活の中ではあまり考えないような事を、何だか色々グルグルと考えてしまいました。
いっときだけでも、心だけでも、自分を遠くへと連れ去られる、あの心許なくも心地よい感覚。この物語を読む時に、多分自分も『蟲』に憑かれているのだろうなと。その何と恐ろしく、何と蠱惑的な事か。
ソリャそうと、今秋アニメ化ですか…個人的にはむしろ実写で見てみたかった作品かも。とりあえず以降の続報待ちという事で。

げんしけん(6) 特装版げんしけん 6巻/木尾士目講談社
同人誌付き特装版を購入。いや買うでしょう!あの豪華にも程がある執筆陣を見れば!
とりあえずソレはさておき本編。何とも面はゆくもどかしく、でもってちょっと甘酸っぱいしょっぱさの32話。斑目はああ見えて乙女な男子だよなぁ…荻上さんに妄想されてもやむを得まい(^^;;)
その荻上さんの妄想特急大暴走は、オチの「どーしたもんだか…」の絶妙な間と、ソレに続く「しかも趣味あわね」で猛烈に爆笑してしまいました。あと、コレに連動した志村貴子氏のパロがまた。咲ちゃんの中では『ラブコメフラグ』に協力したつもりだったんだろうがなぁ(笑)
でもってついに斑目、田中、久我山の中核メンバーが卒業。しかし斑目は職場が近いので鳥坂先輩(@あ〜る)的に、今後も部室に出没したり…しないですかね?あとは新入部員参入があったりするのだろうかとか。
同人誌は執筆陣のラインナップや内容は良かったのですが、どうせならばもう少し紙質にこだわって欲しかったなという感想が。
平耕の斑目は、あの絵でそう言われると本当に萌えキャラに見えて怖いです(^^;;)

【オマケ余談】
仕事にやってきて、職場で特装版の同人誌を読んでいた元同僚が突然「オリジュネって何?」と質問をしてきました。
「あ〜…多分、『オリジナルジュネ(系)』の略で、創作系ボーイズラブ、ないしはやおいな作品の事ではなかろうかと…つ〜か、そんな事を己に答えさせんで下さい。そういうのは○さんや△さん(共通知人な腐女子)にでも聞いてくださいよ(^^;;)」
「だって彼女らに聞くとさー、俺が知りたくない事まで懇切丁寧に解説してくれるんだよ〜! こないだも(何か単語を)聞いたら、『ウ○トラマンの初代×セブン、しかも変身済み』とかいうネタまで語られて…ンな話は知りたくなかったよ!俺の夢を返せと!(T▽T)」
「え〜と…セブンだったらあの展開的にはセブン×レオとかじゃないんですか?(笑)」
「いや、彼女らが言うにはその2人だと組み合わせの順番が逆らしいんだよ。「レオはヘタレ攻めなんですよ!」とかで…」
「…もういいです。己の夢も返して下さい(T▽T)」
彼女らのあの自由すぎる想像の翼は、一体どこまで羽ばたくのだろうかと…空恐ろしい反面、ある意味では羨ましくもあり…<あるのか?(^^;;)