2005/7/6

アイシールド21 14 (ジャンプコミックス)アイシールド21 14巻/原作:稲垣理一郎・漫画:村田雄介集英社
様々な因縁を含めつつ、VSポセイドン戦開幕。コレまでのネタの仕込みが活きる『小よく大を制す』展開が熱かったです。
その肝である小結の奮闘も良かったのですが、今巻のMVPは何といっても彼の父母であろうかと。
いいよなぁ小結親子。特に父。「俺の立派なデカい体はくれてやれなかったがよ、母さんから立派な小せえ体をもらったじゃねえか」の台詞には目頭が熱くなりました。カバー下背表紙のカットがまた、実にたまらんのですよ。
セナ父も、(まだ収録されていませんが)ムサシ父も、作品に出てくる親父さん達は本当にカッコいいですよなぁ。そりゃあ息子達もあんなにいい男に育つワケだ。
水町の仲間に対する愛着も、何だかほんのりと切なくなるいい話でした。筧のこだわりや、小判鮫先輩の素敵な小者っぷり溢れるキャラクター(そして彼のようなタイプが輝けるプレイやストーリー展開)…味方だけではなく、敵までも魅力的だからこそ産まれる名勝負。
あとは巻末の『超・脇役列伝』の、巨神チアリーディング部の乙姫&浦島さんの対照的な一対の設定が笑えました。言われてみると乙姫さんが水町を見る目(10P左下のコマ)がちょっとラブっぽいのがまた…枝葉末節のお遊び的な設定まで無駄なく活用されているっぽい所が、この作品のうま味の1つだよなぁとか。
しかしこのコーナーに大平&大西がいるのが…確かに脇役ではあろうと思いますが、『超』脇役なんですか彼らは?(^^;;)