2005/8/2

■ 『海馬―脳は疲れない』

海馬 脳は疲れない (新潮文庫)

海馬 脳は疲れない (新潮文庫)

『「一緒にどこかおもしろいところに行けるかもしれない、と思えるような人が、頭のいい人なんじゃないかなぁ。」』
記憶を司る脳の部位、『海馬』を巡って語られる対談集。話題に上った脳絡みの知識はほとんどが既知のものでしたが、糸井氏の語り口の軽妙さと気の利いた言い回し(ものの例え)が面白かったです。
上記の引用文などもそうで…まぁ自己を「頭の血の巡りが良くない(<非常に半端かつ無意味な消極的自尊心により、『頭が悪い』と言い切る程自虐的にはなれない)と思っている自分からすると、『どこかおもしろいところにつれていってくれる、と思えるような人』と言い換えた方がしっくりくるなと感じたりするワケですが。
そいやコレも、『単行本を買おうと思っていたのにうっかり忘却してしまい、いつの間にか文庫で刊行されていた』というパターンの本でした。単行本刊行時から、もう3年も経ったのか…早いなぁ。