2005/8/26

マンホール 1 (ヤングガンガンコミックス)マンホール 1巻/筒井哲也スクウェア・エニックス
夕暮れの商店街で怪死を遂げた全裸の男…司法解剖された彼の体からは、本来人体には寄生しない筈の寄生虫が発見される。
男の死の背後に人為的なバイオハザードの影が浮かび上がってくるなかで、事件を追う刑事達が辿り着いたのは、どこにでもある、何の変哲もない『マンホール』だった。
そして彼らがその『身近な異界』へと足を踏み入れた頃、恐るべき寄生虫の母たる虫たちは、より多くの宿主を求めて羽ばたこうとしていた。
物語は割とありがちで、まだプロローグの域を出てはいないものの、冷徹な選民思想によって虫を広めようとしている男や、その施設たる『マンホール』などの魅力的な謎の存在により、今後の展開には大きな期待を抱かせられます。
つ〜か、とにかく虫に寄生された人達の描写や行動が怖いですよ。あと虫。それから『マンホール』。『恐怖を内包する空間』の表現が面白い程怖く、怖い程面白い…というワケでとりあえず、寄生虫系がダメな人には絶対にオススメしません(^^;;)
自分もソレ系はあまり得意ではありませんが、この作品の続きは一刻も早く読みたいです。



Death scythe悪神狩り 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)悪神狩り 3巻/沢田翔一迅社
帯に『ついに完結!』とか書かれていたので「え?話全然進んでないじゃん!」と慌てたのですが、エピソードが完結しただけで、シリーズはまだ続く模様で一安心。
でも、このエピソードもあまり『完結』というようなまとまりではないような気も…もう少しテンポ良く進まぬモノだかなぁ(^^;;)

デビューマン 2 (ヤングキングコミックス)デビューマン 2巻/吉本蜂矢少年画報社
あんなことからそんなことまで、女の子とイイコトしたいやりたいサカリの高校生男子3人組の、ネジどころか脳がすっぽ抜けているとしか思えない、あまりにも(主に下半身の欲望に)純粋であるがゆえの奇行博覧会。というか、もはや秘宝館。
願いながらもあまりにも待ち過ぎたせいで信じられなくなっていた新刊の刊行ですが、7年ぶりについに果たされました!
ていうか7年て!小学生は卒業してるし、中学生は社会人になっちゃってますよ7年!そんなに待ってたのか…ソリャ前巻の内容を全く思い出せないワケだ(笑)
しかし2巻を読んでみたら「あぁ、確か前巻もこんなノリだったっけな」と漠然と思い出せたので、まぁ無問題で<1巻はそのうち読み返そう…だが部屋のどこにしまったのかが思い出せない(死)
超弩級宇宙バカな男子高校生3人組の活躍といえば、南国ばなな氏の『もっそれ』1巻2巻)を思い出しました。
『デビューマン』が男子向けだとすると『もっそれ』は女子向けなのですが、『超越したバカ様』を楽しむ心に垣根はないと思うので、『デビューマン』を面白いと思った男子&男性は、勇気を出して是非『もっそれ』も読んでみて下さい。めくるめく(というかめまいのする)バカワールドが思う存分堪能できます。