2005/8/31

エマ (6) (Beam comix)エマ 6巻/森薫エンターブレイン
相変わらず『エマがウィリアムを愛する理由』に対して理解も納得もできない(主にウィリアムのキャラクター性による)ので、二人が気持ちを寄せ合う姿には何ら感情移入はできないのですが、恋するエマが見せる控えめな高揚と階級差に裂かれて憂いる姿や、その殉教にも似た健気さには、猛烈な愛らしさを感じます。
エレノアに関しては、もうただただ可哀想です…理不尽な形で傷付けられた彼女の心の行き場が、今後著者氏によってどう表現されるのかは大変興味深くあります。
でもって今巻は、ドロテア奥様の魅惑の人妻肉体美がエロ美しい!そしてそのお人柄や、旦那との信頼溢れる夫婦関係が、それにまた一層の艶を与えているのですよな〜。奥様萌え。
あと、傷心のモニカ女史がハキムの元に身を寄せていたのが!この2人のサイドエピソードも読んでみたい所です。



よみきりもの (7) (ビームコミックス)よみきりもの 9巻/竹本泉エンターブレイン
どこからともなく現れて増える雪だるまや、霧と共に現れる巨大同級生。目つきの悪い男子に、ちっこくてハイスピードな女子。
ちょっと不思議でかなりかわいい、基本的には(笑)学園ラブコメな読み切りシリーズ最新刊。
読み終わると「それだけ」な作品群なのですが、ぼーっと読めるぼーっとした作品のほんわりとした残り香のような印象には、いつもやさぐれた心が癒される思いです。
今巻のイチオシ話は巻頭の『そこにあるゆきだるま』で。このちょっとへんてこりん(だがリアルに考えるとかなりシュール)なお話と、覇気に欠けるメガネっ娘ヒロインの淡々としたリアクションが非常にツボで。
おなじみ『ブックパラダイス』は独立シリーズとして刊行して貰いたいなぁと思うのですが。巨大不思議学園には、やっぱり謎の巨大図書館だよな!<蓬莱学園的趣味