2005/9/6

鉄腕バーディー 10 (ヤングサンデーコミックス)鉄腕バーディー 10巻/ゆうきまさみ小学館
千秋の居所は掴んだものの、その信頼を得る事はかなわず、彼の身柄は依然ゴメスへと委ねざるを得ないつとむとバーディー。そして運命のいたずらか、アルバイトの被験者として騒動の元凶である氷川ケミストリィの研究所へと向かうつとむの姉・はづみ。姉の危機に気付いたつとむとバーディーは、だが彼女の身に迫る危機の真の意味を未だ知らず…。
群衆劇と状況描写を丁寧にやりすぎて、ストーリーが停滞するパターンも何度目か…とりあえずフォルテ巡査部長の登場以降は、巡査部長の愛らしい姿を見ているだけで心和むのがせめてもの救いかなと(^^;;)
しかしそろそろ、分かり易いバーディーの活躍も拝みたい所で。次巻での氷川配下の獣人たちとのバトルには、爽快なバーディーのあばれっぷりを期待したい所です。
ソレはソレとして、ゴメスの娘さんな讃良ちゃんの一途な勇気に萌え!
お約束展開ではあるものの、あれだけの恐怖と暴力に満ちた空間と状況で、何の力もない小さな体でああいった行動が取れるというのは凄いよなぁ…そんな『健気萌え』で。
ソリャ、バーディーもアレには勝てんわな(^^;;)



8 4 (ビッグコミックススペシャル)8-エイト- 4巻/上條淳士小学館
前巻刊行から2年、1巻の刊行からは4年。02年に打ち切られた雑誌掲載分に130Pあまりの『別バージョン』を描き下ろしての最終巻刊行。
とりあえずの『終わり』としての(著者が想定した本来の終わりとは違う)別バージョンエピソードをもっての終幕でしたが、最低限のエピソードをフォローした形では終わってはいるかなと。まぁ、著者氏が書いていたように『振りっぱなしの伏線の処理については…ゴメンなさい』といった状態ではありましたが。
『13ナイト』の展開や、『エイトと九藤区長の関係』等の伏線、そして何よりももっと宇田川中メンバーの活躍を見たかったのですが、終わってしまったモノは仕方がなく。
「まぁ途中でブチ切れたままの『赤×黒』よりはマシか」とか、「著者氏にしては頑張ったよなぁ…」といった消極的な諦めを感じつつ、「いずれまた、別の形で…」といった期待も捨て切れはせず。
「あ〜、長生きしたいなぁ!」と思うのは、このように未来への可能性を願う時で<好き放題に不健康を満喫しているくせに、虫のいい絵空事の願いではありますが。