2005/9/8

■ 『ニンギョウがニンギョウ/西尾維新

ニンギョウがニンギョウ (講談社ノベルス)

ニンギョウがニンギョウ (講談社ノベルス)

『所詮世界は世界である以上に世界である。其処には時間も空間も不干渉である以上に非干渉だ。意味によって実在が弄くられてしまうような馬鹿げた思想は、私にとっては一切不要極まるモノなのだ。』
他人が見た夢の記述を覗き見ているような気分になる物語。
まぁ、他人の夢の話なんてのは、夢見た当人が思っているであろう程は、はたから見て面白いモノでもないよなぁ…とかいう話でもあったりはしますが(笑)
ソレはソレとして、酩酊による散漫な意識でただ目に入る字を追って、文脈を捉えずに抑揚なく音読したら楽しいのではないかなと思うような文章でもありました。
あと、挿絵が入るとしたら北見隆氏で、マンガ化するならば魔夜峰央氏が面白そうだよなぁとかいう、そんな個人的なイメージ。