2005/9/13

のだめカンタービレ(13) (KC KISS)のだめカンタービレ 13巻/二ノ宮知子講談社
だから千秋はさ〜、恋愛相手にのだめを選んだ時点で、TVドラマ的なお約束に満ちた『普通の恋愛』を夢見る事は諦めておこうよ〜(^^;;)
しかし、この相互の価値観のギャップを踏まえた上での恋愛表現が面白さの肝でもあるのですよな<その周辺の一連のエピソードの流れと、「近づいたと思ったら離れてく…」と涙顔ののだめに馬乗りで首を締め上げられて、赤面しながら目線を反らせて「べつに…離れてないのに」とか言う千秋(思えば隠れツンデレ属性?)は、か〜なりイカすよなと。君はのだめに振り回されている時が一番輝いているヨ!(笑)
ストーリー的には、「あ〜、そいや与えられる問題(試練)の主な根はいつも、のだめは技術、千秋は(他であれ自であれ)対人なのだなぁ」と、今更ふと気付いたり。
欠けた部分を問われ、それを互いの存在を支えに(だが寄りかからずに)補い合う、『割れ鍋に綴じ蓋』な凸凹の2人…ステキなコンビだなぁ。
そりゃそうと、初回限定の付属しおり。自分は黒木君でした…いや、彼は地味ながらもいいキャラなのですが…でもミルヒーのが欲しかったなぁ(T▽T)
『のだめ祭り』に応募して、A賞の『しおりコンプリート』を狙ってみようかと…当選者が20名というのは、かなり狭そうな門ですが(^^;;)



きみはペット(13) (KC KISS)きみはペット 13巻/小川彌生講談社
憧れの先輩で恋人だった蓮實と決別し、いつも側にいて想いを寄せてくれた『ペット』のモモを一人の男と認識して彼を選んだスミレちゃん。
「ま〜も〜ソレで、ハッピーエンドで終わってもいいじゃん」と思っていたのですが、『デキる女なのに、心は臆病な乙女』な、精神的な内圧の高さで自家中毒に陥るスミレちゃんの『両想いになって…それから?』な話には、また新たな面白さがあり。
というか、遠距離恋愛ではありながら相思相愛の順風満帆な恋にも思い悩まずにはおられないスミレちゃんの、マゾ一歩手前の脳内グルグル具合がたまらないというか。
やっぱりスミレちゃんは、『他者と交歓する愛』と『ソレによって傷つく事を恐れる自己保身』との狭間で、抑圧を受けてもがいている時の姿が一番愛らしいのだなぁと…いや、別に自分はSの人ではありませんが(^^;;)
まぁ狭間でうんぬんの話は、多くの恋愛モノで見られる基本的なパターンですが、スミレちゃんはその感受性ゆえに、より過敏な反応を表しているキャラな気がするのですよな。
そしてスミレちゃんは、『外圧と内圧により律せられる事を余儀なくされた方が光るキャラ』として理想的な表現モデルだよなぁとも思うワケで…ああ、纏まらないなぁ。
『イジメられっ子キャラ』とはニュアンスの異なる(重複する部分もありますが)、『強迫観念自家製造型内省系』というか…あ〜、うだうだ。