2005/10/21

ラバーズ7 04―伊勢佐木真剣卓球師外伝 (サンデーGXコミックス)ラバーズ7 4巻/犬神すくね/小学館
ひろみが優勢な展開で面白くない!いや、物語は面白いので『楽しくない』が正解か<そんなオーナー派の自分ですよ。つーかマジでひろみが主人公なんですかこの作品?自分の中ではオーナーが主人公なのですが(笑)
今巻は本筋の三角関係よりも、サブキャラな店長や愛子ちゃんにスポットを当てた話が良かったなぁと。
特に店長と奥さんの話。著者氏のえがく『凡庸でとりとめのない日常を心から愛し、楽しめる人達』のささやかな日常と、想い合うが故の葛藤と、それらの心の機微の物語が大好きですよ。
でもって巻末の『青春周回遅れ』の殺人的なドリ〜夢エピソードは…出社中に心臓マヒで死ぬかと思いましたよ!何あの主人奴隷で純愛すれちがい両想いな夢は!マジで夢だよダメヲタの!オ〜ナ〜〜〜!!!(T▽T)<泣くなよ



るくるく(5) (アフタヌーンKC)るくるく 5巻/あさりよしとお講談社
祝・漫画家デビュー25周年。凄い!めでたい!『宇宙家族カールビンソン』を読み返したくなってきた!
今後もまだまだどんどん頑張って頂きたいです。
謎の天使(?)ペロちゃん(仮名)が、その正体の片鱗を現した今回。不器用なヨフィエルとペロちゃんのやりとりが好きだったのですが、ソレも見納めかと思うと…って、今後どうするのだろうかペロちゃん。
すっかり日常に溶け込んではいるものの、その実体や神や天使との関わりについてはいまだ謎多き悪魔。彼ら(とりわけるくの愛らしさ)にはソレだけで笑わされたり親近感を抱かされるのですが、そこに時折彼ら本来の人間とは大きく異なるその立ち位置を再認識させられるエピソードが挟まれると、その度に物語も、読み手側の視点も引き締まりますよ。そんな巧みな緩急が心地よく。
しかしあえて主眼はそこにをおかない所もまた、この作品の魅力だよなぁと。
『悪魔の転校生』におけるるくの「悪魔は人間の本音の側にいるから」という言葉…時に優しく時に醜悪で、そして寂しい心の言葉。そこに寄り添う『悪魔』が何であるのか。
小さな悪魔の姫君が、その答えを少しだけ垣間見せてくれているのかなぁという気になります。