2005/10/28

ドロヘドロ (7) (BIC COMICS IKKI)ドロヘドロ 7巻/林田球小学館
魔法使いの実力者である煙に捕らわれて、そのパートナーとして契約させられ自我を封じられたニカイドウ。カイマンはニカイドウを取り戻せるか?そしてニカイドウが自分の憎む『魔法使い』だと知った時、カイマンはどう動くのか?
女装カイマンの演技力と、そのビジュアルの破壊力に爆笑。そして今巻もジェイソンが大活躍。初登場時は一発使い捨てキャラかと思っていたのになぁ。リアルGは好きになれませんが、ジェイソンならば愛せる気がします(笑)
カイマンとニカイドウ(親愛)、心と能井(同胞たる戦友)、藤田と恵比寿(ほのぼの)の、単純に『男女の色恋』とまでは割り切れていない未分化で、でも発展を予期させる各々の関係が好きですよ。特に藤田と恵比寿のかわいらしさといったらもう!
『全ての謎を知る男(だが記憶喪失)』な栗鼠が出逢った十字目の仲間の、生活苦溢れる貧乏くささに親近感を覚えつつ、広がり続ける謎多き物語からは相変わらず目が離せません。面白い。



唐沢なをきの幻獣事典 (KCデラックス)唐沢なをきの幻獣事典/唐沢なをき講談社
彼の名は天野磁石。世界的に有名なUMAの研究者である彼が未確認生物を追い求める理由…それは決して学術研究などではなく、格闘家としての自身が頂点を目指すための挑戦であった。
今日も理解者であるさちこ助手を連れ、好敵手たるUMAを求める天野の旅は続くのだ!
…とかいう適当なあらすじを信じて本書を読んでも、恐らくあなたが想像するような話ではありません<いや、嘘は書いていませんが?
UMAネタのギャグマンガ。ある意味ではその存在自体がギャグだったりパロディだったりするUMAをネタにして、更なる笑いを生じさせる著者氏の冴えた職人技に脱帽。
一見ワンパターンな出だしパターンを逆手に取ったギャグが非常にツボですよ<そして同じように見えるこの出だしパターンの、各話に於ける差異がまた面白く。
簡易UMA事典としても機能しそうな本書。UMA好きの方には是非オススメ…しないほうがいいのかもなぁ(^^;;)