2006/1/4

LOVELESS (6) 限定版 (ZERO-SUMコミックス)LOVERESS 6巻/高河ゆん一迅社
例によって限定版を購入。高遠るい氏と三輪士朗氏がゲストで寄稿されていました。好きな作家氏が好きな作品のキャラを描いた絵を見られるのは嬉しいですな。
「全然酔わない人に飲ませるのは ゴミ箱に捨てるみたいでなんかイヤ!!」というキオの台詞に頷いてみたり。『ゴミ箱』とまでは思わないですが、酩酊感込みでこそ『酒』であると思うので、ちょっともったいない気がするのです。
本編は立夏が凄い勢いで成長しているのに目を見張りました。
絶望から至る捨て鉢な刹那主義ではなく、自己憐憫でも陶酔でもなく、『今だけでも、これっきりでもいい』と現在を享受できる謙虚の強さ。
ゆいこちゃんとの絆も着実に育っていて、ふたりの今後が楽しみです。
対照的に光ったのが草灯のダメさで。いやもう本当に『カッコいいダメな人』を描かせたら天下一品ですよなぁ著者氏は(笑)
この先、清明との直接対決になったらどうなるのことか?草灯がどうやってソレを越えるのか、あるいは更にどんな壊れ方をするのか。そのどちらでも面白そうなので、ともあれ続きが待ち遠しいです。



メテオ・メトセラ (7) (ウィングス・コミックス)メテオ・メトセラ 7巻/尾崎かおり新書館
距離を、時を、絶望を、死を。胸に灯る小さな希望だけを糧にして全てを越えて、夜の水上遊園地でついにレインと再会を果たすマチカ。
しかしふたりを、そしてあらゆる人々の生と死をもて遊び、自身もまた呪われた運命に翻弄されてきたユカの手によって、世界を崩壊へと導く弾が発射された。
ユカの昏き願いによって今まさに壊されんとする世界で、ふたりは未来を勝ち取ることができるのか。
物語は後半へ突入…したのかな?まだ終盤じゃあないよなコレ。
リリースがかなり緩やかな作品なので気長に刊行を待っていますが、毎度毎度気になる所で続くのがしんどいですよ。
レインとユカの問題についてはどんな解決法が提示されるのか未だに見当がつきませんが、最後にはハッピーエンドを迎えられると信じて、マチカの幸せを願っています。

エクセル・サーガ 15 (ヤングキングコミックス)エクセル・サーガ 15巻/六道神士少年画報社
『不憫』の二文字で済ませるには、あまりにあまりな渡辺の不遇…煉獄とはまさにこのことか。(^^;;)
でもって驚天動地の新展開。金髪美人社長エクセルに何が起こったのか…というか、何が起こって金髪美人社長?
相変わらず何をしたいのか、どこへ行こうというのかが全く分からない作品です。まぁ読んでる時は面白いのでいいのですが。

ぼくらの 4 (IKKI COMIX)ぼくらの 4巻/鬼頭莫宏小学館
身を焦がす復讐の念と、最も敬愛する者の存在とが秤にかけられた時、少女は自分の心の中にある一番尊いものを守ることを選んだ。そして、次に操縦者に選ばれた少年もまた。
自分にとって一番大切なものが何なのかを知り、それに向き合い、そしてそれを守ろうとする。
「平時には成しがたいその『困難』でも、自分の死がすぐ隣りに迫った時にはそれができる」…とは、現実の自分を振り返ると(自分が凡庸な人間であることを踏まえてもなお)到底思えません。でも物語の中でとはいえ、命を賭してそれを成した彼らの姿を「ありえない」とは感じないのです。その『説得力』を物語としてえがいているのが、この作品の凄い所なのかなぁと改めて思った次第で。
でもって関一尉はハ○ングバードに感動して自衛隊に入ったのか。すごい小ネタだ(笑)

鳩の戦記 3―真・女神転生外典 (Gファンタジーコミックス)鳩の戦記 3巻/上田信舟スクウェア・エニックス
第一部完…なのですが、延びに延びた続巻刊行の果ての『俺たちの戦いは始まったばかりだ!』的な十週打ち切りっぽい幕引きな上に、非常に思わせぶりなカバー下マンガがあったので、果たして第二部があるのかどうかと…。
著者氏の『女神転生』系の話が好きだったので、コレでおしまいというのは残念です。メディアミックス系の作品は色々な制約があって大変そうですが、是非また頑張って頂きたいものです。

ポケットモンスターSPECIAL (21) (てんとう虫コミックススペシャル)ポケットモンスターSPECIAL 21巻/シナリオ:日下秀憲・まんが:山本サトシ小学館
危機に瀕した世界を救うために、互いの手を取り合ったルビーとサファイア。ライバルとして競い合ってきたが、ふたりには彼らが『出会い』だと思っていた時よりも昔からの、好敵手として以上にもっと大切な絆が繋がれていた。
男の子と女の子の2人の主人公ということで、この展開はずっと待ち望んでおりましたが、今巻でついに!いやも〜あの野生児サファイアの告白が可愛いのなんの!
しかしふたりの過去に関しては、ここまでの展開の間にもう少しソレを匂わす伏線エピソードをえがいておいた方が、今巻の見せ場がより盛り上がったのではないかと…ソレがちょっと残念ですが、今回の過去話を念頭に置きながら既刊を読み返すとふたりのやりとりがより面白く読めそうなので嬉しいです。
ソレはソレとして、今巻で一番驚いたのは→「ルビーの髪だと思っていた部分は帽子だったのか!」ということでした。
今まで気付いていなかったので、その髪だと思っていた帽子を脱いだ姿に非常に驚きましたよ<以前にも脱いだことはありましたっけ?単に自分が注意力散漫で見逃していただけ?(^^;;)