06/2/18

■自分が味わったこともないような痛みの中を生き続け、自分ならば即座に声の一つもあげるような痛みにはもはや反応すら示さないような相手に対して、想像すら許さぬ痛みを「もう一度だけ、あと一度だけ我慢して」と言うこと。
その傲慢と残酷と愚かの意味を。理不尽な痛みを強いてなお、その対価たる安寧を供与するのが自分ではないことの卑劣を。
そうして永遠に失われたものがあったことを、この酷薄で浅薄な脳裏に刻む。
『記録』に意味があるならば、自分にとってはコレがソレ。



■ソレはソレとして、掃除洗濯買い出し炊事ないつもの週末。
■『Fate/hollow ataraxia』をプレイし始めました。
完成サイズも総ピース数も分からない、しかも欠けたピースを捜しながら組むジグソーパズルで遊んでいるようなオモロ楽しさを感じる、『ビューティフル・ドリーマー』なシステムだなと。
しかし語られる物語が「これはいずれ遠からぬ未来には終わってしまう、今この時だけの『楽園の時間』を心に刻むための祭なのだろうなぁ」と思うと、何とも切ない気持ちにもなります。
■気のおけない友人と過ごす、わずかな時間に感じたような享楽と感傷。
それに暖められたり引き裂かれたりした自分の、いつかのあの気持ちにも似た哀惜を思い返しながら、今はこの『ひとときの夢』に耽溺したいと思います。