06/June

■6月に読んだ小説について、メモ的に列記。



■ 『陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎
陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

■愛すべき4人の銀行強盗達がオフで個別に遭遇・解決した事件が、のちの本業(銀行強盗)の裏に浮上した『社長令嬢誘拐事件』で思わぬ統合を果たす。
4人の日常生活を垣間見られた短編の後で、合流した4人による軽快かつ爽快な連係プレイを堪能できるという構成は、ファンとしては嬉しい作りでした。
シリーズの続巻リリースを希望しております。
■そいや気にしつつも結局観に行くのを忘れていたなぁ、映画(※音注意)。
有楽町での夜上映は観に行けなさそうなので、レンタルリリースを待とうかと。

■ 『涼宮ハルヒの憂鬱谷川流
涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

■先にアニメを4話まで観たのですが、「コリャ先に原作読んだ方がいいな」と思って小説を一気に購入&読了。で、改めてアニメ版を観たらば色々と納得の演出構成でした。
■長編もいいのですが、短編の方が好きかも。なので、アニメの第2期(やるよなきっと?)では、1期でチョイスされなかった短編エピソードをフォローして頂きたいと願っております。
■原作はどう見ても『長門ヒロイン』の流れであり、アニメではハルヒがてこ入れされているような気がしますが、自分は朝比奈(小)のファンだったりします。
『存在が持つ特質がゆえの制約』としての『望まれた基礎能力値の低さ』により、事件解決(ストーリー展開)への積極的貢献には弱く、どうしてもお飾り的なキャラになってしまっているのですが、そのそこはかとない不遇さや寄る辺なさもまた、一層愛らしいよなぁと。
■いや〜、でも「誰が一番」とかでなく、読んだり観たりしているうちにどの娘のことも可愛く思ってしまいます。キョンは本当に美味しいよなぁ。夢にも程がある薔薇色の高校生活ですよ。
キョンのポジションに入れるなら、自分だって命の十や二十も賭けるぜ!」という気持ちにさせられます…が、リアルに考えると「実際にそういう状況に遭遇したら、きっと自分は走って逃げるのだろうなぁ…」と思いますよ。いや、だからこその夢で憧れ(笑)
■朝比奈さん萌えでツッコミ型の自分としては、キョンの淡々としたツッコミモノローグで進行する物語はとても読みやすかったです。
とかいうワケで、(少々中だるみもしていますが)一番好きなのは『陰謀』で。

■ 『BBB短編集2/あざの耕平■長編のサブテキスト的な、日常話の短編集。
今巻のツボはセイのゲーム話。ああいう『大人気ないが、当人は至って真剣』とかいう、ギャップにより生じるベタな笑いが大好きです。その観点から言うとベストは『必殺技会得のための特訓』の話なのですが、それは次の短編集に収録されるのかなと。
■ジローとカーサの、イヴを挟んでの間接的だった関係が、ふたりの直接的な関係へと転化していくきっかけになったエピソードである、書き下ろしの短編も良かったです。
しかしオーフェンのプレなどでもそうでしたが、『その関係がすでに破綻している現在(本編)を知った上で知る(読む)、古き良き時代の出来事(過去話)』というのは、何とも甘く切ないですなぁ…。

■ 『ザレゴトディクショナル西尾維新
ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)

ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)

■『戯れ言シリーズ』の用語辞典。著者氏による創作の裏話付き。
本編で未消化だった伏線が明らかになったり…はせず、むしろ作中でえがかれなかった著者氏の脳内設定が追加されることにより、謎は更に深まっていたりします。
■まぁ残された伏線だの謎だのがどうとか言う以前に、結構な数の登場人物と話のあらかたを忘却していたことに気付いて、遠い目になりましたが。いっそ各巻のオチまでのあらすじもつけて欲しかったですよ(^^;;)