06/11/19

皇国の守護者 4 (ヤングジャンプコミックス)■皇国の守護者 4巻/原作:佐藤大輔・漫画:伊藤悠/集英社
味方が撤退する時間を稼ぐために、<帝国>軍と闘い続ける新城隊。心知れた味方も見知らぬ敵も、区別無く命を落としてゆく泥沼の戦闘…だが、ついに新城隊は『約束の刻限』を迎えた!
北領戦が一応の決着。しかしやりきれないオチですなぁ…<いや、物語としては面白いのですが
とにかく続きが気になります。第十一大隊の主力はどうなったのだ!?
ソリャそうとして、今巻も『猫』がいいですよ。戦闘での雄々しさも素敵ですが、新城の指示を待ったり、甘えたり、心配したりする描写が可愛くてたまらんのです。モ・エー!(笑)<姫様最高



ブラック・ラグーン (6) (サンデーGXコミックス)■BLACK LAGOON 6巻/広江礼威/小学館
感傷的だった日本編の次に来たエピソードは、頭から尻までロックンロールなガンアクションのハイスピードバトル。いやー、爽快。
新キャラのソーヤーやロットンのインパクトも上々で、「ですだよ姉ちゃん」シェンホアとのトリオ結成が今から楽しみです。エダの驚きの正体が、今後どのような形で新たな物語を生むのかにも大期待で。
更に、あの殺戮メイドがロアナプラに再上陸!あーんど新たなちびっこメイドも登場!…な新エピソードも非常に熱い幕開けでした。が、ロベルタの目的が『復讐』なのは分かるとして、何故ロアプラナで『戦争』なのかが謎のまま次巻に引いたのが…うあ〜、気になる!
『赤いスカートの女の子』の話が地味に恐かったチキンです。「この話を聞いた人は」ネタはじわりときますよなぁ。つーか意外とビビリな姉御に萌え。

ワイルダネス 5 (サンデーGXコミックス)■ワイルダネス 5巻/伊藤明弘/小学館
あらすじと登場人物紹介を付けてくれるのが非常に有難い、約1年半ぶりの新刊。しかし入り組んだ伏線を確認するためには、結局既刊を読み返さねばならぬのですよな(^^;;)
今巻はエノラサイドに視点を置いた話運び。スタイル抜群で度胸満点なエノラと、子供なのに2人前なディーの活躍と、小ずるい悪党ローゼンマンの暗躍。この凸凹3人組の道行きは、堀田チームの3人組に負けず劣らずの面白さでした…いや、まだ過去形じゃないか。ないよなアレ?

×××HOLiC(10) (KCデラックス)■xxxHOLiC 10巻/CLAMP/講談社
「どうしてあたしだけが」(だから誰にも心を預けられない)/「あたしのせいじゃない」/(でなかったら耐えられない)/「誰がどうなってもかまわない」/(だってあたしが悪いんじゃないんだから)/「関係ないんだから笑っていればいい」/(どうせみんな離れていくんだから)/「あの人だって、それに気付いたら私から離れていくんだから」/(ずっとそうだった)/「…でも、もしこのまま」/(そんなことありえない…だけど)/「もしこのまま、あと少しでも長く気付かずにいてくれたなら」
「まだ、もう少しだけ…側にいてくれる?」
少々思わせぶりながらもテンプレートなヒロイン(いつでも爽やかな笑顔で天真爛漫そうな美少女)としてえがかれてきたひまわりちゃんの『付加属性』がついに明らかに。
『大切な人もそうでない人も、自分に関わるだけで不幸にしてしまう』という、真っ当な人間ならば(しかも少女ならばなおさら)絶望するしかない状況で、彼女が何を想ってきたであろうかを想像…ちうか妄想したらば、ついうっかりもらい泣きしそうになりましたよ。
「けど、弁当は食うぞ 三人でな」「…うん」のくだりの笑顔がもうたまらんちうか。ラスト3Pの描写から垣間見えた、これまで彼女が味わった『孤独』と、ソレが初めて報いられた『歓喜』の重さが非常に切なかったです。
「幸せだったよ」ではなく「幸せだよ」と進行形で言ったことが救いになりましたが、今後どうなるのか…加えて『ワタヌキがひまわりちゃんを好きな(つーかメロメロな)理由』の根本はまだ伏されている気がするので、今後の展開からも目が離せません。
新たな謎キャラ・小羽ちゃんも、ワタヌキにとってどのようなキーキャラであるのかが気になる所です。あと、物語に於けるワタヌキ自体の存在意義とか。小狼が対価を払ってまで守ろうとしている点なども含め、やはりクロウ・リードからサクラちゃんに繋がる何らかのミッシングリンク的な存在なのでしょうかね?