06/11/26

LOVELESS (7) 限定版 ZEROSUMコミックス■LOVELESS 7巻/高河ゆん/一迅社
『ななつの月』へと向かう立夏は、その途上でキオの言葉と草灯の体に刻まれた傷によって、最愛であった兄・清明の畏怖すべき、隠された面を知る。そして辿り着いた『七声学園』に現れた襲撃者…それは死んだはずの清明の戦闘機を名乗る二世だった。
今巻は本編も付録小冊子も清明祭りなカンジで。
清明は歪な愛情で他者を呑み込もうとする『高河作品における典型的なイカレキャラ』で、「おー、きたきた!」と思ってしまいましたよ(笑)
いまだ直接対決には至っておりませんが、清明を目の当たりにした時、立夏と草灯がどのような反応を示すのかが気になります。
つーか草灯を戦闘機にしちゃって、(多分、真の戦闘機である)ユイコちゃんはどーすんのよ立夏!?
という本編はさておき、そんなユイコちゃんの意外な(でも何か納得がいく)特技が明かされた番外編が良かったです。ユイコちゃんはその愛らしさを眺めているだけで癒されるよなぁ。



Under the Rose (4) 春の賛歌 (バースコミックスデラックス)■アンダー ザ ローズ 4巻/船戸明里/幻冬社
衝撃展開のまま引いた前巻の続きは、ビックリするほどユートピアではなく鬱展開に…い、いたたまれねぇ…orz
しかし反面、弄ばれるブレナン先生のあられもなく艶っぽいお姿には、つい胸のトキメキが…<割と最低<いや、でもあの作画の美しさでは致し方なかろうかと…
アンナ奥様の過去も明らかになって、物語はより深みを増してきました。が、それによって痛ましさも更に倍増。一体どこがどん底なのだろうかこの作品は…しかし、だからこそ目が離せない!
せめてもの救いは、巻末の雰囲気救済マンガ『マーガレットさん』が復活したことですよ。でもアレがまた今日の混乱の一端を担っていると思うと、無邪気に面白がれはしないというかネ…。

潔く柔く 4 (マーガレットコミックス)■潔く柔く 4巻/いくえみ綾/集英社
告白できなかった初恋の人・ハルタに想いを残したまま高校生になった一恵は、ハルタの従兄弟であるキヨと出逢った。彼女のいるキヨと、クラスメイトの菊池から告白された一恵…微妙な空気のまま友達関係を続けるふたり前に、ハルタの彼女だったカンナが現れた。
過去に捕らわれたままのカンナと、現在を生きる亜衣と一恵。双方の出会いが見えてきたラストに、次巻への期待が募ります。
余談としては、キヨの彼女のなつみ。嫉妬深くて自己中心派な、いわゆる『結構イヤな女の子』なのですが、その去り際の姿のえがき方が非常に優しいなと感じました。ただの脇役、ただのライバル記号ではなく、「ああ、この子にもこの子の物語があるのだなぁ」と感じられる表現。この手の細部まで行き届いた表現が、著者氏の作品の魅力であるなぁと再認識しましたよ。
なつみ視点の、彼女の恋の物語も読んでみたいものです。