鉄壱智 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)/なるしまゆり/一迅社

鉄壱智 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)『神の力』と『人が神を殺し、神に成り代わる術』を求めて神を狩る『神違え』。それと目的を同じくしながら対峙する立場にある『朔ら彦とその従者たち』。
ふたつの反する勢力に狙われた山の蛇神・夜長彦は戦いのさなか、かつて自らが人であった頃の記憶を鉄壱智に語る。
神は人の何を選ぶのか。人は神に何を望むのか。選ぶ者と選ばれた者。そして互いが選んだものは何だったのか。
『一番いい生きる方法』を探し、それを得るために『真実』を見にゆく…鉄壱地の旅がここから始まる。
「…って、え?今までのは旅じゃなかったの?(^^;;)」という相変わらずのスロースタートっぷりを発揮する著者氏の長編作品です。
まぁ『プラネット・ラダー』の時もこんな感じだったっけなぁと思うと、ここまでの緩やかな展開も最終的には無駄のないエピソードとして収まるとは思いますが。
「こいつとは一生馬が合わんだろう」という鉄壱智と朔ら彦のぶつかり合いが、これからどのような物語を生み出していくのか。続巻の刊行を心待ちにしております。