07/4/6


■今日は半日がかりで鳥取に移動し、鳥取砂丘に行きました。



■大阪からの移動途中、右を見れば海で左を見れば山な、山陰本線の車中から見る景色には大層うっとりさせられました。
山の木々も、それに色を添える桜とツツジも、線路脇の菜の花と水仙も、青く澄んだ空と海も、その何もかもが美しく、扇風機のようにせわしなく首を動かし続けてしまいました。
■そして途中、高架線の鉄橋がある餘部駅が人だかりで凄かったので何かと思ったら、この鉄橋が掛け替えにより使われなくなるという話を車中で小耳に挟みました。

■で、気になったので戻ってきてから調べてみたらこういうことらしいですね。
旅先でいつも思う、『来訪者にとっては『観光地』でも、在住者にとっては『日常生活の場』』ということを思い出しました。ここに限らず、『観光地』に住む方々はどのような心持ちでおられるものなのでしょうか?
(自分が新潟市で暮らしていた時は「万代のダ○エーはロ○ア人の客が多いよな(笑)」位の感想でしたが…まぁ新潟の市街地は『観光地』というのとはちょっと違うし、自分が住んでいた地域は『観光地』ではなかったしなぁ)

鳥取に到着してすぐ観光センターに駆け込み、砂丘へ行く方法を伺ったらバスの発車時刻が迫っている事を知らされたので、急ぎホテルでチェックインを済ませて走ってバスに飛び乗りました。
■すると意外とあっちう間に現地に到着。砂丘に出るなりハダシになって、ラクダを横目に海を目指して足早に歩き出しました。
いや〜、ラクダにも乗ってみたかったんですがね…何だかその周辺で楽しそうにしているのは、みな親子連れとかカップルとか団体客とかで、ちょっと寄りがたかったというかネ…(遠い目)



砂丘は自分が想像していたのとは微妙に違いましたか、自分の足で歩いてみたらば予想以上に広大でした。遠近感があっちう間に狂いましたよ。
ははは、人がゴミのように見えるぞ!<つまり自分も他者からはそのように見え(笑)


■天気にも恵まれて、砂丘から見下ろした隣接する鳥取海岸が猛烈な絶景で、ついそのまま飛びそうになりました。
はしゃぐあまり海辺まで駆け降りていって、貝なんか拾ってしまいましたよ<端から見ると、いい大人にあるまじきいたたまれない光景

■なるべく人が踏んでいない場所を求めて歩いていたら、いつのまにか視界には自分が一人っきりでした。日も傾いて寒くなってきたので、冷えてきた砂を踏みしめながら丘の上を目指しました。
■途中ぼんやりと脳内で、「実は自分が海辺にいた1時間位の間に世界は突然終わっていて、丘の上に立ってもやっぱり誰もいなかったりな」などと中二病の延長的な妄想を弄んでいたのですが、当然そんなことはなく、消えていたのは労働時間を終えたラクダの姿くらいでした。めでたし、めでたくもなし。
■足から砂を払って靴を履いて現実に戻り、バスを待つ間に土産物を物色。
増えた荷物を小脇に抱え、「そいや朝から何も食べてなかったっけな?」と思い出して、『砂卵』なるものを更に買い求め、人気のないベンチで囓っていたらばバスがやってきました。
駅に向かう車中からは、鮮やかな夕日とそれに照らされた砂丘が拝めました。できれば夜の砂丘も拝みたかったなぁ。

■駅前に戻り、まともな食事ができる店を求めて繁華街をフラフラ。
地元料理と地酒を出してくれそうないい感じの飲み屋を発見し、カウンターで日本酒片手に刺身をつまむ晩酌を楽しみました。とても美味しかったですが、それを分かち合える相手が居ないのがちょっぴり侘びしかったです。
あと、微妙にカニのシーズンに間に合わなかったことを知ってガックリ orz

■今日は宿がちょっぴり(具体的には他の宿泊場所に比べて千五百円ほど)豪華な温泉大浴場付きなので、荷物を下ろすなりさっそく風呂へGO!
ポカポカいい旅夢心地で、手足を伸ばしてしばし放心。
つい長湯した後で飲むビールは格別でした。やはり温泉は温まり具合いがただの風呂とは違いますな!
■…しかし温泉の名が『おしどりの湯』とは…おおお己にはつがいの存在がいねぇ!(T皿T)

■そんな無頼派ひとり旅も折り返し。明日はそろそろ帰京のことを考えた土地に移動します。