惑星のさみだれ 3巻/水上悟志/少年画報社

惑星のさみだれ 3 (ヤングキングコミックス)半月の弟・『カラスの騎士』三日月を始め、続々と『獣の騎士』たちが姫の元に終結し始めた。
依然続く泥人形との戦闘の最中、半月を目の前で失ったことにより再び死への恐怖に捕らわれ、絶体絶命の危機に瀕した夕日だったが、振り絞った勇気で敵に立ち向かう夕日を救ったのは、半月の『騎士の契約』…彼が夕日に託した新たなる可能性の力だった。
いずれは敵となる味方。そして宿敵『魔法使い』の出現。小さな魔王と半熟騎士の戦いは、熱と勢いを増してゆく。
冒頭の掴み(前回のあらすじ)からの流れが秀逸過ぎて爆笑。ノイはアレをマジでやっているのが面白いやらかわいいやら。
三日月の「これ以上何かしたらもったいないから」という言い草が非常にツボでした。うむ、ものの道理(?)をわきまえた漢よのう!
そいや馬に対するリアクションが、姫と夕日&三日月で正反対なのは、年齢差なのか性別差なのか…単純な度量の差なのか?でも馬ってデカくて格好良くて、あの綺麗な目がむしろ怖いよなぁ、確かに。
今巻ではまだほとんどが顔見せ的な登場ですが、一筋縄ではいかなそうな『獣の騎士』たちも魅力的で、今後の各キャラの掘り下げエピソードが楽しみです。あと目玉グルグルで何か色々病んでそうなルックスの、素敵メガネな『魔法使い』の活躍にも期待。
ノコの「ふくろうに気をつけろ」というメッセージに、いまだ不在の『幻獣の三騎士』など、まだ伏せられたままの諸々の伏線も気になる所です…が…今一番気になって仕方がないのはカジキマグロ!どこでどうやって戦うどんな騎士だったのか、気になり過ぎますよ(^^;;)