School Rumble 17巻／小林尽／講談社

恋と友情…思い詰めた沢近が、紆余曲折の果てに得た結論。
恋する沢近の姿は、その空回り具合や意地と嫉妬、そして最後の潔さも含めて可愛かったですな。
これっきり、というワケでもなさそうな今後の振る舞いにも注目で。
同時に、その沢近の恋がA面だとすると、B面にあたる八雲の恋も興味深く。嫉妬を他者への行動で示したことで、自分の気持ちにより自覚的となったであろう八雲の今後が楽しみです。
播磨が原稿よりも天満を選んだ（まぁ原稿は本当に破られると思っていなかったワケですが）というのを聞いた時の表情とか…たまらんですなぁ。
彼女の中を大きく占める『姉に対する思慕』に、胸に芽生えた恋心が爪を立てる日がくるのか？ こちらも要注目で。
でもって「『無邪気』と『無神経』、『思いやり』と『よかれと思って』というのは別物だよなぁ」と思うし、「ワケはわからないけどとにかく謝る」という思考の停止＆放棄っぷりにも辟易するのですが、何だか結局「コレはコレで可愛いか」と思わせられてしまう天満…恐るべし。
言うなれば『頭暖かい系魔性の女』？＜コレを指す『天然』ではない他の呼称はないものかと考えてみたが浮かばず。
あと、梢ちゃん…擦れておかしな方向に行く前に、素敵な彼氏が見つかるといいですネ！
いや、でもいきなりスラっと「もう恋人みたいなもんだし」ってのもどうかとは思いますが。『男女がそれぞれ持つ距離感のものさし』の『目盛り幅の差』が生む悲劇がここにも…よく聞く話では、男が『もう恋人』だと思っていても女は『え、何でいきなり!?』、とかいうパターンが多いですが（^^;;）
『距離感』が内包する『対象への感情の容量と比重』の方を精緻に詰めないとダメちうコトなのかなぁ＜どうでもいい