LEGAの13 1巻/やまざき貴子/小学館

LEGAの13 1 (フラワーコミックスα)16世紀後半のヴェネチア。奔放に生きる薬師の息子・レガーレは、自分にしか見えぬ少女クラリーチェの導きで出逢った占い師に、数奇な運命と人生を変える4つの出会いを予言される。
その予言が示すごとく、父が魔女の嫌疑をかけられて投獄されたことから、『LEGA(合金)の13番目・賢者の石』を求めて錬金術に手を染めるレガーレの転変は始まった。
様々な出会いは彼に何を与え、彼から何を奪うのか。そしてその果てに彼が見出す『真なる自身の姿』とは?
バリバリ描き込む著者氏の画風が活きる題材の新作。しかし画面に隙がなさ過ぎて、新書サイズだとゴチャっとして見えるのがもったいないなと(^^;;)
メディチネタも内包するものの、話はさほど権謀術数に寄らず、オーソドックスな恋と青春の物語だったり?
レガーレの出生やクラリーチェの正体など、根幹にある謎も含めて以降の展開に期待しております。