遠くへいきたい 5巻/とり・みき/河出書房新社

遠くへいきたい〈volume5〉流し読み、空気を読む、言葉のない9コマの劇場。4年8ヶ月ぶりの、待ちに待った続巻刊行!
思い出すたびに「まだBROS掲載分で未収録のが残っているし、続巻は絶対に出ると信じている!いつまでも待つさ!」と思っていた作品ですが、まさか本当に出るとは…<信じてないじゃんソレ(^^;;)
海外版が刊行されていると知り、「ああ、台詞がないから翻訳の必要もないし、偏ったネタがほとんどないのからその説明も必要ないし、人種を問わずに通用しそうだものなぁ…」と思いました。正に『漫画』だよなぁコレ。
一番笑ったのは『漫画家の秘密の儀式』でした。8コマ目までゆったりした流れなのに、9コマ目に感じるドライブ感。きっとあの場所は日本のどこかにあって、世の漫画家はあの儀式をしているに違いない(笑)
基本「10コマ目はあなたの心の中に!」な作品ですが、進行方向が次々と塞がる話は、自分が想像したのと同じネタがカットのオチで、思わずガッツポーズを作ってしまいました。
新作が読めるのならばまた何年でも待つので、著者氏のライフワークとして以降の続刊を猛烈に期待しております。