大奥 3巻／よしながふみ／白泉社

三代将軍・家光として生きることを余儀なくされた息女の千恵と、その子を成すことのみのために添わされた僧侶の有功。
暗く重い国の命運を背負わされ、傷つく心と体を結び、ようやく互いを暖める愛を手に入れたふたり。
だが子を成せぬふたりに、世継ぎを望む春日局から「他の男をあてがわせる」と非情な命が下された。束の間の幸せすらも微塵に砕く歴史の激流は、ふたりをどこへといざなうのか。
『試練が人を強くする』とはよく言われるものの、実際にはその試練で砕けてしまう人の方が多いワケで…それを思えばこれほどの苦境で、驚愕するほど美しく強く成長を遂げ続ける家光（千恵）の姿は、健気を通り越して神々しくさえあります。そしてそれは有功と、ふたりの結ぶ絆も。
ついに始まった『女将軍』の御代。そう、全ては始まったばかり…って、先が！ 先が猛烈に気になるぅ〜!!!