ひぐらしのなく頃に怪 現壊し編/鬼頭えん

ひぐらしのなく頃に怪 現壊し編 (角川コミックス・エース 149-3)忌み子として全寮制の女子校に追いやられ幽閉同然の生活を送る詩音が出逢ったのは、学園のプールで不可解な水死を遂げた男を最初に発見した少女・瑞穂。
寄る辺なき者同士として束の間心を通わせるふたりだったが、学園では女生徒が再び『不審死』を遂げる。そして瑞穂は詩音にある『隠し事』をしていて…。
雛見沢に帰還する前の詩音をえがく外伝的位置付けの新作。
1巻とも何とも表記なく、謎と伏線をそのままに思いっきり気になる所で続いているのですが…出ますよね続き?(^^;;)
そしてある意味本編より残酷な展開の『雛見沢が惨劇で滅んだ後、外の世界で『祟り』に脅かされながら生きる雛見沢の血筋』をえがいた『鬼曝し編』の、その後と舞台裏話を収録。
望まぬ『祟り』に身を焼かれ、それでも絶望と共に生きることを選んだふたりが辿り着いた楽園。そのささやかな幸せが脆い土台の上に開いた小さな花だとしても、寄り添い繋いだ手の確かさだけは永遠に…。
とかいう本編のシリアスさを跡形もなく払拭するだけのパワー全開な裏話ネタが猛烈で爆笑。恐ろしい破壊力ですよスク水拷問!(笑)