精霊使い 3巻/岡崎武士/講談社

精霊使い エレメンタラー(3) (KCデラックス)水が属との決戦を控えエーテルの聖剣を受け取る覚羅。その場にいた精霊使いたち全てがそこに麗しき理想郷の姿を見るが、神楽は剣とそれに寄せられた皆の願いを拒む。そしてあくまで麻美を取り返すために闘う、と覚羅は雫とふたりだけで地が属の城を旅立つ。
その頃、水が属の城では奪われたちあきを取り戻しに来た瑣衣が、死したはずの先代のエーテル使い・鞘継と相対していた。
先代の精霊戦争、そしてエーテルの精霊使いに秘められた謎とは? 神楽は麻美を取り返せるのか?
特別描き下ろしエピローグを含めた再編集特別版、完結巻。
…いや、めちゃめちゃ未完なんですけれどもね。分かっちゃいたけど本当に「俺たちの戦いは(以下略)」で終わってたよなぁこの作品(^^;;)
正直、描き下ろしエピローグは蛇足な気がしてなりませんが、瑣衣とちあき(あきが表示されないのな…)がハッピーエンドっぽいのが分かったのは良かったかなと。このふたりから幕を開けた物語が、このふたりにより幕を閉じる…ビバ様式美。
…で、結局作中の『理想郷』とは、『君の心の中に!』とかいう種の扱いなのでしょうかね?
著者氏の絵的には、今巻収録の辺りが一番好きだったなぁとか思い出したり。
なので今後、もし何らかの形でまだえがかれていない部分が描かれるとしても、今の絵柄だと微妙だなぁとも思ったり。
や、今の絵は今の絵でいいと思うのですが、この作品のイメージは、自分の中ではもう良くも悪くも昔の絵で固定されてしまっているからなぁ。
ともあれ束の間、自分のヲタ歴史に刻まれた作品と再開できたのはとても嬉しかったです。そんな時間をくれた著者氏の新作が、コミックスに纏まる日を楽しみに待っております。