ナツノクモ 8巻/篠房六郎/小学館

ナツノクモ 8 (IKKI COMICS)ニンジャマスターとの戦いを征した囮作戦の成功により、束の間の平穏を得る『動物園』。だがその前途は決して明るくはない。
そして語られるのは全ての始まり…『動物園』が生まれた過去の物語が白日の下に曝される。
圧倒的な存在感で立ち上がるのにどこまでも儚い実体は、あたかも夢であったかのように霧散する。それはまるでナツノクモ
だからこそそれは、また幾度でもあの空に像を結ぶだろう。
…とか何とか。物語として一応の纏まりは成しているモノの、最後の最後で大きな秘密が明かされる反面、更なる謎が示唆されていて、「いやまだこれからじゃん!?」という所で完結とは…うーあー、イロイロ気になる!
○○のクロエとリーゼはどこでどうして○○○○○てたのだ!?
ソリャそうと、過去編のクランクは本当に非道メガネでイイカンジでした(笑)
そして現在…彼は彼で何か変わったのだろうかなぁ? イタカとの掛け合いはもう少し見ていたかったですよ。
『空談師』から続いたこのシリーズですが、これでとりあえず幕なのでしょうか? それとも仕切直しでまたこの世界の話が描かれたりするのでしょうか?
また『家政婦が黙殺』みたいな素敵バカ作品も読んでみたいものです。ともあれ著者氏の次回作を楽しみにしております。