Holy Brownie 5巻／六道神士／少年画報社

ソレを成すことでどうなるかを知らぬまま、『神様』の命によりパシらされる妖精さん…ちうかこびとさんなフィオとピオラの、縦横無尽で迷惑千万な大活躍。下っ端の悲哀とお気楽さを武器に、相も変わらず色々ぶっちゃけ過ぎですよ（笑）
色と欲とちょっぴりの愛、それから酸味の利いた謎と苦み溢れる錯誤が生み出すのは、因果応報という名の倉庫番ゲーム。
「一体『神様』は何をどうしたいのだろうなぁ？」と思いつつ、理由は存外「自分が観測しうる世界をより面白くしたいだけ」なのではないかとも考えたり。ソレは我らが生きるこの『現実』でも、存外そんなもんなのかもなぁとか思ったり。
アレな頭巾と、ナニな犬の話は、ちょっとしたミステリー＆サスペンス仕立てで特に面白かったですよ。小ネタ一つ一つはありきたりな要素なのに、組み合わせが秀逸過ぎますわ。
一番気に入ったのは『赤い太陽』で。勢いだけであっけらかんと突き抜けた展開とオチがツボでした。「勝手に自分を見つけるなあ！」は名言だったなと（笑）