仮スマ 4巻/櫻井リヤ/集英社

仮スマ 4 (マーガレットコミックス)カリスマアーティストのサク(実体:米俵豊作、純朴田舎青年)と、超人気歌姫のカノン(実体:浪花寅子、関西おばはん気質)、互いの正体を知らぬまま順調に恋に落ちてゆくの巻き。
…いや、基本ギャグマンガなのですが、カノン(寅子)の登場と活躍が盛んになってからの流れは、ラブコメとしてもかなり面白くなってきたなと。
今巻ではついに互いを思う自分の気持ちを『恋』と認識して、もじもじするふたりが歯がゆくも面白く。
特に寅子のナチュラルなツンデレっぷりがも〜たまらんですわ。
恥ずかしさを誤魔化すため勢いの力で突っぱねて、でもすぐ後悔して、そしてそんな自分の気持ちが何なのかを認識できない前後不覚具合。萌え!萌え!<連呼すな(^^;;)
『美』を価値とした時に上座にありながらも、他者の賛美に溺れることなく素の自分を貫く。そんなふたりがごく真っ当に互いの心の在り様だけを見つめ合って、ごく自然に引かれ合っているのはすごいことだよなぁとか、ちょっと真面目に考えてしまいました。