鋼の錬金術師 19巻/荒川弘/スクウェア・エニックス

鋼の錬金術師 19 (ガンガンコミックス)錬金術師の工房で奴隷として働く二十三号。彼がフラスコの中から語りかける小さな闇に応えたことから、この国の、世界の命運が大きく動き出した。
二十三号…のちの名はヴァン・ホーエンハイムエルリック兄弟の父とホムンクルスとの出逢い、すべての始まりが今明かされる。
追われるスカー一行と合流するアル。追うキンブリーの側でそれを排除しようとするエド。総統に服従を強いられながら密かに抵抗を続けるマスタングホークアイ。あえて虎口に飛び込むアームストロング少将。そして独自の思惑で放浪を続けるホーエンハイム
離れた場所でのそれぞれの奮闘による群像劇は、散漫になることなく大いなる謎を少しずつ解き明かしてゆく。
ホムンクルス勢とのバトル展開も含めつつ、箇条書きにならない形で謎が明かされてゆくストーリーテリングの妙味に、やっぱ上手いなぁと何度目かの感心。
顔色一つ変えず適地に乗り込む少将と、そして少将不在でも堅固なブリッグズ勢の一枚岩っぷりに燃え! みんな死ぬなよ〜!(T▽T)