神様ドォルズ 2巻/やまむらはじめ/小学館

神様ドォルズ 2 (サンデーGXコミックス)追っ手である匂司朗の襲撃をからくも退け、九死に一生を得た阿幾だったが、意識のない所を久羽子に拉致され、あげく尋問を受けるハメに。呼び出した『案山子』・暗密刀の力で形成を逆転させたその時、久羽子の友人である日々乃に伴われた匡平と詩緒が現れた。
阿幾から心の傷に触れられ逆上する匡平と離れ、逃走した阿幾を追う詩緒はその最中、自分と同じ顔を持つ少年と対峙する。匂司朗とも繋がりを持つその少年の正体は…。
著者氏の長編作品特有の、相変わらずのスロースタートっぷりで…ここからどんどん面白くなってゆくことは間違いなく期待できるのですが、じれったさは否めないよなと(^^;;)
そんな今イチもどかしい展開の反面、『案山子』同士だけでなくその使い手もからめたバトルシーンの迫力は圧巻の一言。
ソリャそうと気になったのは、玖吼理が腕を砕かれるシーン。
目(っぽく見える紋様の円部分)から涙を流したり、次のぶら下がりシーンではその目が必死っぽく形を変える芸の細かさ。しかしアレは表現的な遊びなのか、それとも玖吼理に宿る『魂』の感情の発露なのか? そいや『案山子』って、自我とか持っているのだろうかなぁ?
キャラ的には、久羽子のイカレっぷりに度肝を抜かれました。
前巻では単なる女王様系かと思っていたのですが、今巻での電波っぷりというかあまりのムチャぶりに呆然。
つーか、やまむら作品におけるキャラの華はイカレ系であると(勝手に)思っているのですが、イカレ系で女子ってのは、思えば初めてじゃないかと?
で、やまむらイカレ系キャラ好きの自分ですが、正直なところ久羽子には、惚れたというより引いたなぁと…濃すぎだってアレ(^^;;)
しかし阿幾とのタッグでまだまだ面白そうな面を見せてくれそうだという期待も大きく、彼女の今後の動向からは目が離せないなと。
そりゃそうとして匡平…日々乃の裸を見たり、ドサマギで何度も抱き寄せて胸がギューだったり、薄い割においしい役所をさらいおって。うらやましい(笑)