宙のまにまに 4巻／柏原麻美／講談社

天文部2年生組が修学旅行から戻ったある日、美星と草間による禁断の師弟休日デートが発覚!?　その真偽を探ろうと後を付ける朔たち後輩組だったが、そこには美星の哀しい過去が秘められていて…。
他、メガネの壊れた琴塚先輩と朔が急接近したり、高見女子高校との合同合宿では姫ちゃんが冬山遭難の憂き目に遭ったりと、星とそれを愛する少年少女による、青春まっただ中な出来事が面映ゆくも愛おしい最新刊。
美星の抱える寂しさ…だからこその強さと優しさ。敵はかなりのものですぞ、姫ちゃん！
そんな姫ちゃんの決死のライバル宣言も華麗にスルーされ、美星・朔・姫の三角関係（だが未だ成立ならず）は、まだまだのようで。まぁそんな恋愛未満のもどかしさもこそばゆくてまたヨシ！
朔に対する気持ちをもてあます琴塚先輩の戸惑いと豊かな胸にも目を奪われました。いつもは強気な先輩が美星を想う朔を前に、良き先輩として…けれど女の子として見せた笑顔は、本当に綺麗だったなぁと。
それにしてもコタツに入っての星空観測会…いいなぁ。自分も体験してみたいものですよ。