魔人探偵 脳噛ネウロ 16巻/松井優征/集英社

魔人探偵脳噛ネウロ 16 (ジャンプコミックス)絶対悪を謳う『新たなる血族』が人類に、そして魔人に叩き付けた挑戦状。間を置かずして都市を壊滅させる濁流と共に、最初の刺客がネウロの前に立ち塞がった!
そいや『魔人』としての能力を全開にして戦うネウロを長尺で見るのは初めてなような?
ダイナミックかつ間ダレしないテンポでまとめられたバトルはいい具合に盛り上がったなと思いました。今後もズルズルと戦闘が長期化しがちなジャンプ系バトルマンガにならぬよう進んでくれると嬉しいです。
異能バトルに続けてえがかれたのが『人間』…本城や臼井たちの奮闘という構成だったのもバランスが良かったです。
狭間に立つ弥子の視点を経た総括と、それを受けての彼女なりの努力が、笑いと息抜きの展開に繋がる、緩急がついた展開も巧みだなと。
とにかく今巻は流れの秀逸さに感心ひとしきりでした。