魔法使いの娘 6巻/那州雪絵/新書館

魔法使いの娘 (6) (ウィングス・コミックス)小八汰を裏切り、あげく昏睡を続けるパパ。その不在により霊にちょっかいを掛けられまくり、外出もままならぬ軟禁状態に陥った初音の元に、どこからどう見てもスジ者の『秘密兵器』がやってきた!
パパと小八汰…平穏を望む初音にとっては不穏以外の何者でもないふたりを呼び戻し、それでも彼らが居るべき『日常』を取り戻すことは出来るのか!?
というワケで、何だかんだで結局パパの思惑通りにパワーアップしてしまう結果となる初音…不憫な(^^;;)
それでも彼女のような、異常な環境に於いてもごく真っ当な情動とバランス感覚を維持できる人物が、この世ならざる存在と、そしてこの世にありながらタガの外れた人間たちとどのように関わってゆくのか…その奮闘への興味は尽きません。つか、初音ちゃんはJR.と結婚すれば平和に暮らせそうでないかい?
ともあれ『パパの』ではなく『私の』になってしまった小八汰と初音の関係。そして珍しい兵吾の一人称による短編など、まだまだ尾を引きそうな要注目イベント満載の新刊でした。
しかし今後の兵吾に生死判定フラグが立ったよなぁアレは…『恩返し』が有効に機能するといいですな。
そして3巻で登場したヲタ青年・中原君がよもやの再登場。さもありそうなネタの巻末おまけマンガで爆笑しました。ワンピースってソレか! ちうか貴様も所持しているのか中原よ!?