ひぐらしのなく頃に 語咄し編 3、4巻/スクウェア・エニックス

ひぐらしのなく頃に 語咄し編 コミックアンソロジーEX.第四集 (ガンガンコミックスアンソロジー)ひぐらしのなく頃に 語咄し編 コミックアンソロジーEX.第三集 (ガンガンコミックスアンソロジー)ひぐらしのなく頃に』の小説アンソロジーをマンガ化した作品集。話の完成度も作画も安定したレベルで、ファンには安心してオススメできます。
自分が一番好きだったのは『里恋し編』で。いやまぁ実際そんなに簡単に悪人は(しかも本編であそこまでやらかした鉄平が)改心したりはせぬでしょうが、『だったらいいな』のIFを楽しめるのが二次創作の良さだよなと改めて思ったり。
この並列パターンで、『改心した律子がレナの優しいお母さんになる』パターンもあろうかと。
対極的に『ソリャないヨ!けどコレもまた魅力的』な名作バッドエンドだなと思ったのが『胡蝶の夢』。絵だけでなく描写の上手さが、梨花の絶望と孤独を恐ろしく哀しく表現していました。作中では描写されませんでしたが、この世界の中での『悪い魅音(そしてそれ以上に酷い詩音)』というのも見てみたかったです。
…ちうか誰か、もう少し魅音が報われる話も書いてあげて下さい(^^;;)