姑獲鳥の夏/魍魎の匣

■ 近所のレンタル店が200円貸し出しをしていたので視聴。



姑獲鳥の夏『魍魎の匣』公開記念版 [DVD]■ 姑獲鳥は期待していなかったせいか、かなりダイジェスト気味のストーリーでしたが楽しめました。「いやないわ〜」と思っていたキャストも、実際に演技を見たらば思ったほどの違和感もなく。
つか美術と画面作りがモロ趣味でした。古書店の店舗がもうイメージ通りで見惚れましたよ。
■ 涼子役の原田知世がまたイメージ通りだったのですが、惜しむらくは涼子・梗子・『母』の演技は良かったのですが、京子の演技がちょっと今イチ残念な感じだったかなと。あと、菊乃の娘に対する仕打ちがあまり明確に演出されていなかったため、犯行に至った動機やその行為ではなく、在り様としての真に陰惨な部分がぼやけてしまったように思います。

魍魎の匣 スタンダード・エディション [DVD]■魍魎は、劇場で観たという友人が「アレはないわ〜」と言っていたのですが、うん…オリジナル展開はさておき、アレはないなぁ…何を目的にどこをターゲットにした作品だったのだろうなぁという疑問が…?
■ 群像劇なのは元よりとして、それがただの『散漫』たる結果になってしまっているの頂けないですなぁ。木場と陽子を主眼に据えるか、いっそ木場を削って少女のエピソードを主眼に据えるかしたら面白くなったかも?<ソレもう京極堂関係ないじゃん(笑)
椎名桔平演じる関口の活躍(?)や、彼の京極堂とのやりとりは少し面白かったです。あの鬱とは縁遠い関口を語りに据えての展開でも面白くなったかもなぁとか…って、ifの話ばかりで面白さを追求する状況もアレだよな(^^;;)