08/11/25〜11/27

■ 『Landreaall/13巻』

Landreaall 13 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

Landreaall 13 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

危険種のモンスター・スピンドルの襲来を受けたアカデミー。
脱出は困難、即時の救援も見込めないと知った学生達は、女子寮に立てこもり抗戦を始めた。だが膨大数のスピンドルは、圧倒的物量をもって学生達に襲いかかる。装備を欠き兵力にも乏しい状況で、事態に立ち向かうイオンと仲間達の安否やいかに!?
あんなに強烈な存在感をもつ主人公・DXが不在でも、問題なく面白いのがやっぱり凄いよなぁ、この作品。
緊迫感溢れる状況そのものも燃えるのですが、その中で語られる、登場人物それぞれが背負う来歴や背景と、その心の在りよう。そしてそれらが結びつく関係性の物語が、もー熱いの何の!
ティティとイオン、イオンとカイル、フィルとティティ、ライナスと候補生たち、etc…。ひとつひとつのやりとりが濃密で深く、息つく間もなく没入して読み込んでしまいました。
つか(まだ候補生でも)『騎士』って凄いなぁ! 凄くて切ないなぁ!
『その旗印になることの意味』をイオンが知り、それを知っていたDXを想うに至る流れがもう上手すぎて痺れましたわ。
背負う荷が違っても、信じられる誰かと一緒に担げばきっとずっと軽くなる…それがどんなに重くても、そうすることが容易でなくても。
この先いずれ道は分かれるとしても、きっと彼らは共に進んで行ってくれるのだろうと信じています。
そして巻末でのアンちゃんの漢っぷりに、また惚れ直した! アレでは兄上が勘違いしても仕方がないよなぁ…つか兄上も感染してたのか!(笑)
そのネコミミをあえて隠し切る吹き出し配置に、逆に笑わされました。見たいのに見えない! そんなじれったさが、より逞しく想像力を喚起するのだよなぁ。

■ 『荒川アンダー ザ ブリッジ/8巻』(色々な意味で)違法な電波さんが集う荒川河川敷。しかしあながち『ただの電波』でなさげな辺りがシャレになっていませんが(^^;;)
とりあえず目を覚ませ島崎! 『プロ渡ラー』て…オマケに相手は妻子持ちだぞ!(論点ズレた)
『ギャラクシー(以下略)』…読みたいなぁ。この手の『作中ネタ物語』というのは、どうしてこう面白そうに見えるのだろうか。

■ 『君に届け/8巻』
君に届け 8 (8) (マーガレットコミックス)

君に届け 8 (8) (マーガレットコミックス)

好き合っている者同士なのに、それが上手く通じ合わなくてすれ違い…うおー、少女マンガの王道寸止めが来たっ!
もう、もどかしいやらいじらしいやらで、悶え死ねますよ!<キモイ
でもって爽子の良さに気付く注目の新キャラ登場。彼にはかませ犬としての役目を立派に果たして頂きたいものです<早くもかませ認定!?<やー今の所、キャラ的にも物語的にも、対抗馬という程のレベルでもないしなぁ?

■ 『888 スリーエイト/4巻』もう事件のじの字もない末広探偵事務所の日常。世界は小林君を中心にして緩やかに、かつ、かしましく回っております(笑)
そんな癒し系として最強の力を発揮する小林君ですが、『人の不幸を嗅ぎつける能力』と書くと、微妙にイヤ〜ンな感じに?(^^;;)
ふと、この物語が『「死に瀕した小林君が臨終の間際に見ている夢」オチ』だったらヤだなぁと思いました…ウッカリ考えたら本気でヘコんだ orz
夢出勤は自分も良くやるのですが、マジで手当でませんかねぇアレ?

■ 『夏のあらし!/4巻』
夏のあらし! 4 (ガンガンWINGコミックス)

夏のあらし! 4 (ガンガンWINGコミックス)

メンバー勢揃いで『夏』を謳歌する『方舟』の面々。何気ない日常のドタバタや、その影で揺らぐ悩める心の描写が、穏やかながらも印象的な巻でした。
もうこのまま(いずれ来るであろう)『夏の終わり』まで、こんなノリで進んでいくのかなと。ソレもソレでいいのですが、SFジュブナイル的なエピソードにも期待したい所です。
それにしても、やよゐさんの地味可愛さは当初の予想以上に萌えるなぁ。